新型の移動式オービス5種類の特徴を解説。「ネズミ取りの進化型」=今までのレーダー探知機は役立たず!?

新型移動式オービスが全国規模で導入中!

北海道・岩手・栃木・埼玉・富山・静岡・岐阜・愛知・大分といった各都道府県で、新型の移動式オービスの導入が報告されています。

中にはレーザーを用いてスピード測定を行うものもあり、これは従来のレーダー探知機では探知不能。

というわけで、これら新型の移動式オービスの特徴を解説します。

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「移動式オービス対応!」と書かれたレーダー探知機でも油断禁物!

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2017年以降に発売されたレーダー探知機の多くは「移動式オービス対応」を謳っています。

しかし、実際に対応しているのは移動式オービスの中のごく一部のみ。

後述しますが、上位モデルで「ダブル対応」と書かれているようなモデルでも探知できないオービスが登場しています。

「移動式オービス=ネズミ取りの進化版」。場所もコロコロ変わります。

「オービス」というと、道路脇や上空のアーチに設置されているカメラを想像しますが、移動式オービスはどちらかといえばネズミ取りの進化型。

道路の隅に小さなセンサーが置かれていて、その横に警察官が隠れていて、通過してしばらくすると「止まれ」の旗を持った警察官が待ち構えている…アレです。

あんな感じで、道路の隅に移動式オービスが置かれていて、横に操作する警察官が潜んでいます。

「移動式」という名前の通り、従来のオービスのように1ヶ所に置かれているわけではなく、パトカーに積んで色々な場所で取り締まることができます。

ネズミ取りとの違いは、取締ポイントの先にある通称「サイン会場」で反則切符を切られるのではなく、従来のオービスを光らせた時のように撮影された写真が郵便で届いて、それを持って警察署に出頭する形になります。

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捕まる速度は、横に警察官がいるかどうかで変わる(はず)

従来のオービスは一般道では30km/h、高速では40km/hオーバーで光ると言われています。

これは一発免停になるスピードであり、ざっくり言うと「警察官がその場で見てたわけじゃないので、特に悪質な速度超過だけを無人でも取り締まる」という方針によるもの。

つまり、横に警察官がいない仮固定式の移動式オービスであれば、同様でしょう。

ただし、可搬式ですぐ横に警察官がいる場合は「速度超過を警察官が現認した」とも言えるので、パトカー・白バイ・ネズミ取りと同様、15km/hオーバーからが危険ゾーンになる可能性があります。

新型の移動式オービスは全5種類

移動式中型(iM)仮固定式:Sensys SSS

要注意レベル:低

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最初に導入されて話題になった移動式オービス。

レーダー式なので、「移動式オービス ダブル対応!」などと書かれている2017年後半以降に発売されたレーダー探知機であれば、レーダー波+GPSで探知することができます。

移動式中型(iM)仮固定式:東京航空計器 LSM-100-K

要注意レベル:中

レーザー式なので、レーダー探知機が実際の電波を受信して警報することは不可能。

ただし、基本的には置き場所が固定されているので、レーダー探知機のデータ更新を小まめにしておけば、GPSによる警報は出るはず。

移動式中型(iM)半可搬式:東京航空計器 LSM-300-HK

要注意レベル:高

やはりレーザー式なので、レーダー探知機による探知は困難。

しかもトラックの荷台に載せて移動可能なので、設置場所がコロコロ変わる可能性もアリ。

今後、レーダー探知機に目撃ポイントの位置情報は登録されていくと思われますが、ネズミ取りと同様に「今やってるのか」は分かりません。

移動式小型(iS)可搬式:Sensys MSSS

要注意レベル:高

レーダー式なのでレーダー波受信はできるものの、レーダーパトカーと同様に「受信したときには手遅れ」という情報も。

簡単に持ち運び可能な上に省スペースなので、たとえ目撃情報を元にレーダー探知機に位置情報が登録されたとしても、二度と同じポイントには設置されなかった…なんてこともあり得ます。

移動式小型(iS)可搬式:東京航空計器 LSM-300

要注意レベル:最高

持ち運び可能な上に、レーザー式。

レーダー探知機による検知は不可能で、位置情報が登録されたところでほとんど役に立たないでしょう。

お守り代わりに、安いレーダー探知機を付けておくのが最大の対策

このように、新型の移動式オービスに対しては従来のレーダー探知機はそれほど役に立ちません。

ただ、それは従来のパトカー・白バイ・ネズミ取りも同じこと。

「速度取締ポイントです」や「パトカー警戒エリアです」という警報はそこら中で流れて、そのほとんどは空振りなわけですが、中にはそれに救われた方もいるでしょう。

新型の移動式オービスについても、目撃情報のあった場所は位置情報がレーダー探知機に登録されていくと思われるので、すでにお持ちの方は小まめにデータ更新を。

それでも心配な方は、2017年以降に発売された安めのレーダー探知機を付けておけばいいでしょう。

レーザー検知機能を搭載したモデルでも出てこない限りは、入門機で充分です。

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