スポーツカー乗りによるC-HR試乗レポ ~トヨタが本気でデザインを最優先したまさかの1台~

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「プリウスのSUV」とも言われたりする、話題の新型SUV「C-HR」。

2015年の東京モーターショーで登場したコンセプトモデルにかなり近い状態で発売されたので、気になってお台場のメガウェブに見に行ってきました。

SUVに乗るつもりなんてさらさらない(笑)、スポーツカー乗りの視点で見るC-HRはこんなクルマでした!

エクステリア:C-HR最大のウリはここ!

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トヨタがまさかのデザイン優先!しかもあんまり外してない。

イエローのC-HRを見たときは「おっ、なんだかルノーっぽい。」というのが僕の第1印象でした。

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ルノー・ルーテシアとレンジローバー・イヴォークのニコイチ…とでも言えるようなデザインで、意外と気に入りました。

パクリと言う見方もありますが、冒険しないトヨタがこれほど思い切ったデザインの車を出してきたのは、86を発売したときに通じる想いを感じました。

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アルファロメオに学んだのか!?スタイリッシュに見せる手法

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なるべくスタイリッシュに見えるように、3ドアっぽく見せてドアノブを隠すというのはアルファロメオなんかもやってきた手法で、これをトヨタがやり出したのにはビックリです。

そんなわけでボディーカラーも欧州車にありそうな鮮やかな色が充実しています。

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個人的にはこのラディアントグリーンメタリックがお気に入りです。

ちなみに、最近になって車検OKになった「流れるウィンカー」、トヨタ車として初採用です(オプション)。

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インテリア:思ったよりはデザインの悪影響が少ない

みんなが気にする後部座席の窓、そんな気になりません

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デザインを優先した結果、一番大きな影響を受けたのが後席の窓。

クーペっぽく見せるためにかなり小さな窓となっていて、そこからの視界を心配する声もたしかに大きいです。

僕としては、すごくきれいな景色の場所で真横をずっと見ているような時には気になるものの、普段気になるようなものではないと感じました。

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前を向いて座っている限り、視野の中にはしっかりと窓が広がっていて、敢えて横を向かない限りは窓の小ささを気にすることはないでしょう(写真は後席右側から)。

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ちなみにシートの座り心地も特に不自然な感じはなく、すぐ疲れてしまうようなものでは無さそうです。

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運転席からだと後方視界はやや悪い

この小さな窓、同乗者に文句を言われることは少なくても、運転手が後方確認をするときには少しジャマになります。

車線変更やバックの時など、太いCピラーに遮られて斜め後方の他車がよく見えない…ということは起きそうです。

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一方、前と左右に関してはなんら問題なし。普通に運転しやすいトヨタ車です。

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意外と開放感はある

デザイン優先でルーフが傾斜していて、そして何度も出てきているとおり後席の窓も小さい割に、意外と後席でも狭い感じはしません。

前席の天井部分がえぐられたようなデザインになっているので、そこで広さを感じます。

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また、後席の頭上スペースについては、見かけによらず実はプリウスの方が狭いぐらいで、身長177cmの僕が座ってもまったく問題ありません。

ちょっとしたスポーツカー感を味わえる運転席

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SUVなので、86みたいに地面の近さを感じる迫力はありませんけど、運転席のレイアウトはかなりスポーツカーを意識しています。

ナビ画面やエアコンの操作パネルは運転席側に向けて角度がつけられています。

シートはサイドサポートが高めで、ランバー(腰)サポートもついたセミバケットタイプ…とギリギリ言ってもよさそうなもの。長時間走行は試していませんが、試乗レベルではなかなかしっかりしたシートでした。

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ちなみに「プリウスのSUV」なんて言われることもあるC-HRですが、プリウスのような「未来から来ました!」という主張はありません。

ハンドルは3スポークの一般的なもの。

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シフトレバーも、あの青い変な形のノブではなく普通のタイプ。

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メーターも落ち着いた感じの2眼式。

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SUVとはいえ、走りの「雰囲気」はたしかに味わえるものでした。

ドリンクホルダーや小物入れは充実

前席用にはシフトレバーの前後にドリンクホルダー。

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後席用にはドア内装の一部にドリンクホルダーが組み込まれています。

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プリウスと比べて全幅が広がった分、このあたりに余裕が生まれていますね。

グローブボックスは助手席の幅全部を使って開くようなもので、なかなかの大型。

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試乗してみると、充分走るけどとてもスポーティとは言えない

ターボに期待しちゃダメ。ハイブリッドでいい。

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僕はスポーツカー乗りなので基本的にはハイブリッドは嫌いなんですけど、CH-Rはハイブリッドでいいです。

というのも、1.2Lガソリンターボ車に試乗しましたが、全開にしてもとろいとろい。

わずか1500回転で最大トルクを発生するので加速はそれほど悪くないんですけど、とにかく伸びがない。

その点、ハイブリッドであれば発進加速は力強いわけで、どうせガソリンエンジンでも伸びが悪いんだったら、せめて加速では優れているハイブリッドにした方がいいです。

ただ、ハイブリッドは2WDモデルのみなので、4WDが必要な場合はガソリンエンジンの選択肢しかありません。

足回りとハンドリングは、平均のチョイ上

「走りも突き詰めた」というC-HRですが、まぁ走りは普通です。

というか、僕の場合は基準がスポーツカーだからこういうことになるんですけど、少なくとも86の水準には程遠いです。

 

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メガウェブの試乗コース内にはスラローム走行できるポイントがあるので、40km/hぐらい出してやってみましたけど、軽いハンドルを回してからワンテンポ遅れて車体が動く、という感じです。

C-HRに試乗した直後、同じコースで86にも試乗して乗り比べてみましたが、やはり86の方がハンドルは重く応答性が高いので、「自分の操作によって狙ったコースを通ってる感」が強いです。

まぁ、C-HRを買う人のほとんどはスラローム走行の気持ちよさは求めていないでしょうから、そんな気にするようなことではありません。

また、足回りについては多少固められていて、そんなに大きくロールしないですし、段差のショックもそれなりに伝わってきます。

この点は、かつての「ショックがない=乗り心地がいい…という勘違い」から脱却した最近のトヨタの味付けです。

本格的なオフロード走行をするようなクルマではありませんが、最低地上高も確保されていて、多少荒れた道や雪道を走る分にも大丈夫そうです。

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デザインに惹かれなければ、魅力的なライバルも要チェック

このクラスは激戦区ですから、各メーカーがしのぎを削りながら続々と新モデルを投入しています。

何を重視するのかをしっかり見極めた上で、ライバル車もチェックしておきましょう。

走りを重視するなら:マツダ CX-3

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※マツダ公式サイトより引用:http://www.mazda.co.jp/cars/cx-3/

オフロード性能を求めるなら:スバル XV

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※スバル公式サイトより引用:http://www.subaru.jp/xv/xv/

デザイン対決をするなら:ホンダ ヴェゼル

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※ホンダ公式サイトより引用:http://www.honda.co.jp/VEZEL/

まとめ:結局のところ、見た目で選ぶ車

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走行性能や使い勝手で見れば魅力的なライバル車がたくさんありますから、敢えて長い納車待ちをガマンしてまでC-HRを買う理由があるとすれば、やっぱりデザインしかありません。

輸入車でもここまで攻めたデザインをしているSUVはそれほど多くありませんから、デザインが好みであればそれだけでC-HRを買う理由になります。

逆に、他の何かを比較して考えたいというのであれば、C-HRをわざわざ候補に入れる必要すらないと感じました。

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