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【S660】スペック・価格・試乗記事から見る特徴と、最大の弱点とは

      2016/03/01

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軽自動車とは思えない本格スポーツカー。しかし、軽スポーツとしては致命的な弱点も…。

<5/6更新>

3/30(月)に発表され、4/2(木)に発売となったホンダの新型軽スポーツ、S660。
東京モーターショーでコンセプトモデルが出展された後も開発中止の噂が何度も流れましたが、いよいよ発売です!

3月中旬には市販モデルの最終プロトタイプ(分かりにくいですね^^;)の試乗会も開催され、3/26(木)には多くのメディアで試乗記事やインプレッションが掲載されました。

107出典:Car Watch

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※記事中の写真は、Car Watchの以下の記事から引用しております

写真で見る ホンダ「S660(プロトタイプ)」
ホンダ、4月2日発売の新型オープン2シーター軽自動車「S660」発表会

4/10より、S660のレンタカー登場!←5/6現在、休止中?のようです

4月上旬にHonda Cars 東京中央にてレンタカーが追加されると発表がありましたが、ページが見られないというご指摘をいただきました。確認したところ、たしかにページにアクセスできず、トップページから辿ってもS660に関する情報は見当たりません。

4/10(金)より、Honda Cars 東京中央のレンタカーサービスにS660が登場します!
詳細はこちらの記事で♪

ハチロクからGT-Rまで!レンタカーで借りられる国産スポーツカー35車種と取扱店を一気に紹介!

[rakuten5]

S660の価格

2グレード構成で、ベーシックモデルのβが198万円、上級グレードのαが218万円。

また、660台限定の「コンセプトエディション」も発売され、こちらは238万円となっています。
これはαをベースにした特別仕様車で、ロールトップの色がレッドに変更され、シート、ステアリング、シフトノブなどにレッドステッチが用いられる特別仕様となります。

s660-concept-edition出典:ホンダ公式サイト

S660のスペック

事前情報通りですが、上位グレードのαでも重量増がないのが見事ですね!

エンジンE07A
種類直列3気筒ターボ
排気量660cc
最高出力64ps/6,000rpm
最大トルク10.6kgf・m/2,600rpm
全長3,395mm
全幅1,475mm
全高1,180mm
ホイールベース2,285mm
車重830kg

S660の納期

S660の初期ロット3,000台は、発表初日の注文で完売となり、4月末現在、年内の納車は難しいとの見込みです。

詳細については、下記ホンダの特設サイトにて納期見通しが案内されています。

実用性を捨てたスポーツカー。コペンは競合車にならない!

このスペックと試乗記事を一通り読んで、「これは本気のスポーツカーだ…」と感じました。

オープン2シーターの軽自動車としてはダイハツのコペンがありますが、共通点は「屋根が開く2人乗りの軽自動車」ということだけ、といっても過言ではありません。

走りのために実用性を犠牲にしたその設計は、むしろ「小さなロータスエリーゼ」と呼ぶべき代物です。

089出典:Car Watch

ルーフは簡素なロールトップ

「実用性を捨てた」とまで言い切る最大の理由は、ルーフの構造です。

S660は言うまでもなくオープンカーですが、屋根はソフトトップ。
そして、一般的な幌を被せるカブリオレタイプでは無く、ロールトップです。

31出典:Car Watch

これは、屋根の代わりに布を1枚張っている構造で、オープンにする時はそれをクルクルと巻き寿司のように巻き取り、最後は車体から取り外してオープンにする、という構造です。そして、外したロールトップは巻いた状態でトランク(後述)に格納するしかありません(助手席でもいいですが…)

利点

ロールトップの利点は「軽さ」、これに尽きます。

スポーツカーとして低重心を実現するためには、車の最も高い部分にあるルーフは軽いに越したことはありません。
大先輩のビートでも採用していた幌の場合は、どうしても骨組みが必要になるので重くなり、畳んだ幌の格納スペースも確保する必要があるため、小型・軽量の車体にはハンデになります。

そして、老朽化しても交換が簡単!

これは僕も気付きませんでしたが、かつてビートに乗っていた友人が、青山のホンダウェルカムプラザでS660の実車を見てきた感想です。

これ、両端がプラスチックで内装みたいな感じになっていて、ロックもかなりしっかりかかります。この構造、10年後とかにきいてきます。雨漏りが酷くなっても、ロールトップを変えるだけで済みます。

rolltop-lock出典:みんカラ-206CC@黒猫

たしかに、カブリオレの幌を交換すると手動のものでも20万ぐらいかかります。
その点、ロールトップなら半額以下で行けるでしょうし、交換も自力でできるのは大きいですね!

欠点

一方のデメリットは、屋根の開け閉めに手間がかかることです。

ビートも含め、幌であれば手動式でも運転席から手を伸ばせば開け閉めができるので、突然の雨に見舞われても、路肩に駐車さえできればすぐに屋根を閉めることができました。コペンのような電動ハードトップであれば、走行中ですらスイッチひとつで開け閉めすることができます。

しかし、ロールトップでは車内から開け閉めすることはまず不可能。

仮に、巻き取ったロールトップを助手席に置いていたとしても、それを持って車外に出てフロントガラスとロールバーの間に渡す→片側を広げる→反対側に回ってもう片側を広げる、という作業が必要になります。(下のトランクの写真に、ロールトップの外し方の説明が見えます)

ビート発売から24年、当時と比べてはるかに厳しくなった衝突安全基準を満たしながら、スポーツカーとしての軽量化と軽自動車の枠内に収めることを両立するためには、やむを得ない選択だったのでしょう。

ハードトップはオプション設定

アフターパーツとして、FRP製のハードトップが無限から7月に発売予定です。 235,440円という、なかなかのお値段ですが^^; 64出典:Car Watch

日本一 荷物が置けない車!?

前述の通り、ロールトップはトランクに格納するのが基本ですが、そのトランクにロールトップを格納すると、もう荷物を入れるスペースはほとんど残りません。 082出典:Car Watch 車体の後部にエンジンを搭載するミッドシップレイアウトなので、トランクは前方にあります。 同じMRでも、ポルシェボクスターやビートですらエンジンの後部に小さなトランクはあるのですが、S660にはそれすらありません。 018出典:Car Watch ここまで荷物置き場が確保されていない市販車…まさにロータスエリーゼ。 ひょっとすると、「日本一、荷物が置けない車」の登場ではないでしょうか!?

前後でサイズが違うホイール&タイヤ

S660に装着されるタイヤは、前が165/55R15、後ろが195/45R16と、異なるタイヤサイズとなっています。 ビートでもそうでしたが、リヤタイヤを太くすることでエンジンの駆動力をしっかりと路面に伝え、扁平率が高い=空気が多いフロントタイヤは、フロントが軽いためにアンダーステアに陥りがちなMRにおいて、ブレーキング時にしっかりタイヤを潰して前荷重を作り出すためのものです。 ここからも、メンテナンス性の悪い前後異径タイヤにしてまで走りを優先する姿勢が見て取れます。

[rakuten5]

 

サーキット仕様のハイグリップタイヤが標準装備

前述の通り、前後異径な上に特殊なタイヤサイズのS660ですが、標準装備のタイヤはADVAN Neova AD08Rが設定されています。 サーキットを走る方にはお馴染みのタイヤですが、これはサーキット走行のための本気タイヤです。 048出典:Car Watch 一部の特別仕様車を除いて、このクラスのタイヤが標準装備された車なんて聞いたことがありません。 サーキットを走るためのタイヤなので、コーナリングやブレーキング時にはしっかりと路面を掴み、強いグリップ力を誇りますが、その分タイヤの減りは早く、また乗り心地や静粛性は軽視されています。しかも、一般的なタイヤに比べて高価なので、ここからも「気軽に乗れる軽自動車」としては考えられていないことが分かります。

バッテリーも重量バランスを優先して搭載

細かい話ですが、S660はボディの奥深くにバッテリーが搭載されています。バッテリーは10kg近くある重量物なので、慣性モーメントの増加を嫌って初代ロードスターでもトランクの中に搭載されていることが有名ですね。 このため、S660のバッテリーは簡単に手が届く場所には無いため、バッテリー上がりの際にジャンプスタートするための端子がボンネット内に設けられています。 041出典:Car Watch

スポーツ志向を高める、軽自動車とは思えない電子装備

 

 アジャイルハンドリングアシスト(AHS)

S660には「アジャイルハンドリングアシスト(AHS)」という名前の、トルクベクタリングシステムが標準装備されています。 これは、コーナリングの初期段階でコーナー内側の車輪だけにブレーキをかけることでクルマの向きを変え、旋回をしやすくする電子制御システムで、軽自動車はもちろん、国産車での採用例はまだほとんどありません。 ちなみに、これはコーナリング中にイン側のタイヤが空転しても、アウト側のタイヤに駆動力を配分するわけではないので、電子制御LSDとはまったく違うものです。

センターディスプレイ

メーカーオプション(48,900円)のセンターディスプレイは、スマホでホンダのナビアプリ「internavi POCKET」を起動して接続するとカーナビになるというアイデア装備♪ ですが、それだけではなく走行中のG、アクセル開度やブレーキ圧まで表示できる本格的なスポーツメーターで、いよいよDefiのメーターをズラズラ並べる時代は終わりを迎えるのかもしれません…。 060出典:Car Watch GT-Rのマルチファンクションディスプレイ、ルノーのスポーツモデルのRSモニターなどが有名ですが、やはり軽自動車への装備は初めてではないでしょうか。

S660のカーナビについて

S660のカーナビは、メーカーオプションのセンターディスプレイ(48,900円)にスマホを接続し、スマホ上でホンダのナビアプリ「internavi POCKET」を起動、その画面をセンターディスプレイに表示するという仕組みです。

つまり、カーナビとしての性能はスマホのナビアプリレベルということです。

そうなると、どうしても精度は専用のカーナビには劣りますし、回線状況が悪い場所では地図の読み込みができなかったり遅かったりすることもあります。

しかも、internavi POCKETのナビゲーション機能は有料で、年間3,000円(VICSによる渋滞情報表示を使う場合は+700円)かかります。

カーナビ使用中は地図データをネットから読み込みながら表示するために、スマホの通信量も気になるところです。もし毎月の通信量制限を越えて速度制限がかかったら、地図の読み込みが追い付かず、ナビとしては使い物にならなくなります。

もし、カーナビを重視するのであればセンターディスプレイは選ばずに、今や有名メーカー製でも2万円程度で購入できるポータブルナビを付けることをおすすめします。

ただ、そうすると今度はGメーターの表示機能が使えないので、それはそれで寂しいですよね…。
そんな時は、OBD2端子からの情報を取り込むことができる最新型のゴリラであれば、車両情報も表示することができるので、これを活用するのも一手です。

(おそらく大丈夫だとは思いますが、現時点でS660がOBD2の適合車種になっているかは不明です)

S660最大の弱点

これまでに書いた通り、本格スポーツカーさながらの思想で開発されているため、その裏返しで実用性が犠牲になっている面がありますが、最大の弱点は…。

重すぎる!

「軽自動車で重いわけないだろ!」と思われたかもしれません。

ですが、S660の830kgという車重、ハッキリ言って重すぎます。

車種年式車重新車価格
S6602015830kg198万円
コペン2014850kg202万円
アルトターボRS2015670kg129万円
ロードスター2015990kg249万円
ビート1993760kg145万円
エリーゼ2005830kg443万円

大先輩のビートより重いのは衝突安全基準の関係でやむを得ないかもしれません。

しかし、新型アルトターボRSは僅か670kg、電動ハードトップ装備のコペンですら850kgです。剛性確保のための補強が理由かもしれませんが、NDロードスターだって1tを切っていますし、価格も+50万で買えちゃいます。

そして、実用性を捨てたクルマの代表格、ロータスエリーゼは初期のモデルが700kg、中期型がS660と同じ830kg、最新型でも900kgです。

軽自動車サイズであり、実用性を捨ててまで軽量化にこだわり、しかも特別安いわけでもないのに、いまひとつ納得いかない車重と言わざるを得ません。NDロードスターより20%弱軽量とはいえ、軽自動車としての自主規制により馬力は半分、トルクも3分の2ですから、キビキビ感でも勝負できるかは疑問です。

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手頃なオープンカーが欲しければ、コペンにするべき

「手頃でオシャレなオープンカーが欲しい」という感覚でS660を検討している方。
悪いことは言いません、新車の軽で選ぶなら、コペンにしておいた方が良いです。

見た目で選択するならアリですが、トランクの狭さやロールトップの手間は、お世辞にも使いやすいクルマとは言えません。

S1000、S1300への布石か

正直、ここまで重くなるとは予想外で、いまひとつアピールポイントの見えないクルマになってしまいました。

スポーツカーとしてはNDロードスター、軽オープンカーとしてはコペン、軽快さではアルトターボRSと、S660の持つ方向性全てにおいて、ライバルが勝っているように感じます。どうしてもミッドシップにこだわりたい方や、このスタイルに惚れた方ぐらいにしかオススメできない1台と言えます。

そんなS660ですが、以前からより大型のエンジンを搭載することが噂されています。
軽スポーツと呼ぶには重すぎるS660ですが、これが100馬力級のエンジンを積んで出てくれば、話は別です。

このサイズで、100馬力ちょっとのエンジンを搭載した車重900kgのミッドシップスポーツカーとしてS1000が登場すれば、これは間違いなくNDロードスターのライバルになります。

本格ライトウェイトスポーツカーを狙っているのであれば、S1000の登場を待つのが得策かもしれませんね♪

今の愛車を高く売って、購入予算を稼ぎましょう♪

「新車購入が決まったら、値引きも狙ってディーラーに下取りに出して、と…。」

それは20万円をドブに捨てるようなものです!

まだまだ価値のあるクルマなのに、ディーラー下取りでゼロ査定というのはよくある話。
値引きと称して下取額が5~10万アップすることがあっても、せいぜいその程度です。

でも、そんなクルマも中古車買取店に売却すれば、少なくとも20万ぐらいにはなります。
なぜかというと、お店に出せば50万で売れるクルマだからです。

なぜディーラーがそれをやらないかというと、ディーラーはそのまま中古車オークションで売却してしまうから。

試しに、中古車雑誌であなたのクルマがいくらで売ってるか見てください。
コアなファンがついているスポーツカーや、まだ買って数年のクルマなら、何十万も変わることはザラですよ!

買取額が10万上がるだけでも、エアロやオプションが付けられます。
20万上がれば、1つ上のグレードが買えます。

ちょっと手間は増えますけど、査定から契約までひっくるめて1時間程度。
これで20万儲かるなら、安いもんじゃないですか?

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