今も残る、「天城越え」
今回は伊豆半島にあるちょっとマニアックなポイントをご紹介します~。
沼津/三島から下田まで、伊豆半島の真ん中を縦断する国道414号線は、江戸時代に下田街道として整備されたことが始まりです。
途中に天城山が立ちはだかり、下田街道最大の難所がまさに「天城越え」だったそうです。
今では真っ直ぐ天城トンネルが貫通していて、そんなことをまったく意識することはありませんが…実は、旧道が走れる状態で残されています。
そんな旧道にあるトンネルが「旧天城トンネル」。
※正式名は「天城山隧道(ずいどう)」
日本初のトンネル・現存最古の石造トンネル
なんと、明治時代の1904年に完成したトンネルで、日本初の道路隧道(つまり道路のトンネル)だそうです!
また、トンネルの壁や天井部分は全て石でできていて、このような石造のトンネルとしても、日本で現存最長のトンネルなんだそうですよ。
なんとも趣のあるトンネルです。
照明も、電球を使ってレトロ感が出ていますね♪
旧天城トンネルへの行き方
ここへのアクセスは、当然国道414号線を使うことになり、下田側・修禅寺側に車で入っていける入口があります。
僕は下田側から入りましたので、そのルートをご紹介します。
この看板の先を大きく右に曲がり…。
道なりにほんの200mぐらい進むと、舗装がなくなってダートの道になります(汗)
かなり滑りやすいので、ゆっくり走って下さいね。
すれ違いできる幅もありませんが、すれ違い用に路肩が広くなっている部分は多く設置されているので、それほど心配はいらないと思います。
新天城トンネルができてから、わざわざこんな道を走る車はほとんどいないので、静かな森の中で落ち着くには良い場所です♪
入口から約4km…でもスピードを出せないので15分ぐらいかかりますが、トンネルの下田側に到着です♪
こちら側には、写真の通り記念碑が多く設置されています。
そしてトンネルを抜けます。
道幅は3.5mとのことで、ギリッギリまで寄せれば小型車同士のすれ違いなら可能でしょうが、対向車がいたら、大人しく待つのが無難だと思います^^;
トンネルの修禅寺側にはトイレと、歴史やトンネルを説明する案内板があります。
修禅寺側は距離は短いけど、道は悪い
そして、修禅寺側に天城峠を下りていくと…。
相変わらず舗装されていないのですが、さらにデコボコも激しくなっています。
車高を下げているような車の場合、通る場所を意識しないと底を当ててしまうかもしれません。
ただ、国道414号線からの距離は、修禅寺側の方が短いんです。
なので悩ましいところですが…どちらかと言えば、下田側の方が道もキレイなので気持ち良く走れた感じがします。
車で行ける手軽な産業遺産
いかがでしたでしょうか?
トンネル自体に興味が無くても、手軽に車で入っていける道で、こんな静かな雰囲気の道も少ないと思いますので、意外とオススメですよ♪
また、天城トンネルの北側3kmのところに、「道の駅 天城越え」があります。
それほど大きくはありませんが、出店などで軽食も取れますので、ルートに組み込んでみるといいかもしれません。
ちなみに、僕がトンネルを撮影している時にハイカーの方と出会いました。
国道414号線沿いに路線バスのバス停があり、「15分後のバスに乗るんです!」とお話しされていたので、頑張ればそれぐらいで旧天城トンネルに来れるようです。
道の駅までは車で来て、そこからバスに乗り、そして軽くハイキング…なんていうのも面白いかもしれませんね♪