有名なのに実はそんなに楽しくない、MAZDAターンパイク箱根
箱根で最も有名なドライビンクコース、箱根ターンパイク。
いや、数々の自動車雑誌やTV番組で使用されているので、日本一有名なワインディングかもしれませんね。
地方在住の方が関東に遠征に来ると、必ずと言っていいほどターンパイクを走りたがるんですが…。
ターンパイクまで車で20分で行ける僕に言わせてもらえば、ぶっちゃけ、わざわざ時間を割いて走りに行くほどの道じゃありません(笑)
解説動画
というわけで、実際に解説しながら箱根→小田原へのダウンヒル(笑)動画をご覧ください。
※暴走アタック動画ではないので、そういう期待はしないように。
基本情報:箱根ターンパイクとは
箱根ターンパイクは、神奈川県の小田原と箱根の大観山を結ぶ、全長14kmの自動車専用道路。
料金は片道720円と、かなり強気の価格設定になっています。
ただ、そのおかげでわざわざここを通行するような人は少なく、いつ来ても空いています。
ターンパイクが楽しくない理由
では、これだけ有名で、頭文字Dにも登場するターンパイクが、なぜ面白くないのか?
それは、この道は100km/hとか出さない限り、楽しい領域に入れないからです(笑)
もちろんサーキットではありませんから、制限速度(50km/h)を無視しましょうなんて言うつもりはありません。
ただ、これだけ立派に整備されてコーナーも緩やかな道だと、横Gを感じながらコーナーを抜けていく感覚を味わうには100km/h以上出す必要がある、という意味です。
モータージャーナリストの大井貴之氏が、自動車雑誌「レブスピード」の付録DVDの中で、「日本でニュルブルクリンクの雰囲気を味わいたければ、ターンパイクを対向車線も使って全開で走れば、味わえるかも」といった表現をされていました。
僕がニュルを走ったときも基本的には100km/hちょっと、ストレートでは180km/hといった感じで楽しく走れたので、きっとターンパイクもそれぐらい出せれば楽しいと思ったわけです(笑)
オマケとして、ターンパイクを封鎖し、プロのレーシングドライバーが、本物のレーシングカーで全開走行した映像があるので、興味があればどうぞ。
もちろん、一般人がこんなことしちゃダメですよ!!
敢えてターンパイクを走る理由があるとすれば、この2つ
では、わざわざターンパイクを通るメリットはなんでしょう?
①渋滞回避ルートとして
小田原と箱根を結ぶルートは僕の知る限りで5本ありますが、ターンパイクは一番空いてます。
それは720円という価格設定が最大の理由です。
というわけで、観光シーズンで周辺道路が大渋滞していても、ターンパイクが渋滞することはまずありません。
②観光道路として
ターンパイクはところどころに展望台があります。
ここからは伊豆諸島や湘南、もちろん富士山などを見渡すことができ、他の道路からは見ることができない絶景を楽しむことができます。
また、春には桜、秋には紅葉を楽しむことができ、イベントも開催されます。
MAZDAスカイラウンジ
ターンパイクの終点、箱根大観山にはスカイラウンジという休憩施設があります。
ここは一般道に接続しているので、ターンパイクを走らなくても、箱根新道や椿ラインから入ることができます。
ハンバーガー・ラーメン・そばなどの売店やお土産屋さんがあり、2階には360度の景色を楽しめるティーラウンジがあります。
事故や警察による取締りについて
もらい事故にも注意
ターンパイク、腕に覚えのある人ならスピードを出したくなる気持ちは分かります。
多分、慣れていれば100km/hやそこら大丈夫だろうとは思いますが、その油断から事故が多発している道でもあります。
実際、2016年4月には、ある自動車評論家の方が亡くなられています。
また、スピードの出し過ぎでセンターラインをはみ出してきた対向車にビックリして、急ハンドルを切って事故った…なんていう話も聞いたことがあります。
悪いのはもちろんセンターラインを割って走ってきた方なんですが、自分が大人しく走っていても、こういう事故もあり得るということを覚えておいて下さい。
スピード違反の取締り
ターンパイクでは、この手の観光道路にしては珍しく、ネズミ取りによるスピード違反取締が実施されていると言われています。
…歯切れの悪い言い方ですが、僕自身は一度も遭遇したことがありません。
ただ、レーダー探知機は途中の駐車場や路肩が広い部分を通る度に、取締りポイントの警告をしてくるので、取締りが行われていたことはあるんでしょう。
また、スカイラウンジから県道75号線を芦ノ湖方面に100mほど進んだところの路肩でパトカーが隠れているのを見たことがあるので、ターンパイクを出た後も気を付けましょう。
まとめ
- 100km/hとか出さない限り、楽しくない(制限速度は50km/h)
- 渋滞回避ルートとしては優秀
- スカイラウンジは一般道からも入れる
- もらい事故・警察の取締には注意
こうしてみると、走り好きにとっては、実は大したことのない道だということが分かると思います(笑)
椿ラインあたりを楽しく走り、スカイラウンジで休憩して、そこから芦ノ湖スカイラインに向かう…なんていう使い方がおすすめです。