謎のベールに包まれたテストコース「GRANDRIVE」で試乗会
普段、一般に公開されることはないテストコースで開催された「グランドライブ体験試乗会」に行ってきました。
ここに入れるだけでも貴重な機会ですが、一般道路を模したテストコースという環境を活かし、ディーラーの試乗では試すことができない、高速道路やワインディングにおける走りも体験できる素晴らしいイベントです。
GRANDRIVE試乗会に参加する方法
グランドライブは、普段は見学の受付などはしていません。
では、僕がどうやってこんなスペシャルな機会に恵まれたのか?
6年前までは中古のER34スカイラインに乗っていましたが、当然お得意様でもなんでもありません(笑)
実は、横浜にある日産グローバル本社ギャラリーで、この試乗会の参加券を先着順で配布しています。
HPや電話での受付はしておらず、これをゲットするには行くしかありません。
この記事を書いている2015年10月2日現在、11/7(土)・11/8(日)・12/13(日)の3日程についてはまだ参加を受け付けているようです。
僕は8/19(水)に申込みに行きましたが、その時は9/26(土)・9/27(日)・10/3(土)・10/4(日)の4日程の受付をしており、どの日程もまだ空きがありました。
GRANDRIVE(旧・追浜試験場)の場所
グランドライブは神奈川県横須賀市の端っこ(横浜寄り)の追浜というところにあります。
ここには日産自動車の追浜工場があり、電気自動車のリーフや、ジューク・キューブといった車種を生産しています。グランドライブは、この追浜工場に併設されるテストコースという位置付けです。
ちなみに、原則として撮影禁止ですが、建物をバックにして他の施設が写らない場合と、内装の写真はOKとのことでした。(↓そういう問題ではない!?(笑))
グランドライブ体験試乗会の内容
この試乗会では、以下の体験試乗をすることができました。
- ラインアップ試乗
- 先進技術体験
- バンク走行体験
参加者は4グループに分かれ、このようなスケジュールで試乗を行います。
ラインアップ試乗
グランドライブのフルコース(約3.7km)を全て使用して6車種の試乗を行います。
高速道路、ランプからの合流、ワインディング、都市高速の段差、古くひび割れたアスファルトの路面など、街中によくある道路環境が再現されています。
先導車付きで追越しは禁止、公道と同等に設定されている制限速度での走行になります。
高級車から商用車(しかも電気自動車w)まで、様々なクルマで高速走行も含めて体験できるので楽しめますが、「ハイ、次こちらです~」と立て続けに乗るので、じっくりインプレを考える余裕がありませんでした(汗)
シーマ
グレード:HYBRID VIP
エルグランド
グレード:350 Highway STAR
スカイライン
グレード:350GT HYBRID Type SP
ジューク
グレード:15RX Urban Selection
リーフ
グレード:G
e-NV200
グレード:バンGX 5人乗
まず乗ることがない、電気自動車の商用車なので写真多めでw
先進技術体験
VDC・IPA・エマージェンシーブレーキの体験をすることができます。
VDC(横滑り防止装置)
使用車種:フーガ
タイル状の路面に水を撒いた滑りやすい路面で、VDCの効果を体験することができます。
実際に路面を歩いてみると、歩く分には問題ありませんが、走れと言われるとちょっと不安な感じ。圧雪路面と同等の滑りやすさだそうです。
まずはスタッフの方がVDCオフで走行します。すると、10km/h程度にも関わらずハンドルを切ると見事にスピンしてしまいました。
次にVDCをオンにすると…当然ちゃんと走れるのですが、なんとアクセル全開だというのです!それでもVDCが介入して10km/h前後までしかスピードは出ず、スピンすることなくクランクを抜けることができます。
そして運転を交代し、VDCオンの状態で自分が運転します。
たしかにアクセル全開でも大丈夫で、クルマはしっかりとハンドルの向いている方向に動いていきます。本能的にカウンターステア(逆ハンドル)を当ててしまうのですが、2回目に敢えてカウンターを当てなかったときの方がスムーズでした。
VDCはハンドルの向いている方向から進みたい方向を検知して制御するそうで、ヘタにカウンターを当てると逆にそちらに進みたいと判断してしまい、逆に危険なんだそうです。
IPA(インテリジェント・パーキング・アシスト)
使用車種:エクストレイル
いわゆる自動車庫入れシステム。
まずは操作説明を兼ねてスタッフの方が実演し、運転を交代して自分で駐車します。
初めて自動駐車を体験しましたが、あんなにもあっさりと、上手く行くものなんですね(笑)
- ボタンを押してアラウンドビューモニターを起動
- 駐車モードのボタンを押す
- 駐車位置の左右方向・角度を調整
- アシスト開始ボタンを押す
- ブレーキを離してクリープで前進(ハンドルは勝手に動く)し、指定位置でブレーキ
- ギアをバックに入れ、またクリープでバック(ハンドルは勝手に動く)
- ほぼ真っ直ぐになるとアシストが終了するので、後ろを確認しながらバックして止める
エマージェンシーブレーキ
使用車種:インフィニティM56S
エマージェンシーブレーキ云々の前に、「なんだその車!?」って話ですよね(笑)
見た目はフーガなのでただの北米仕様車かと思いきや、この記事を書くときに調べてみると、なんとV8 5.6LのVK56VDエンジンを搭載した、420馬力のモンスターマシンでした!^^;
ですが、このエマージェンシーブレーキの体験は日産のスタッフの方が運転して、自分は助手席での体験になるので、そのパワー感を味わうことはできませんでした。おそらく、普段は運転手として右側に座っている来場者向けに、敢えて左ハンドル車を選んだのでしょう。
体験自体は、60km/hでジュークが描かれたパッドに向かって行き、アクセルを緩めなくても自動ブレーキで停止する、というものです。よくある体験ですが、60km/hで体験する機会はなかなかありません。
バンク走行体験(GT-R)
この試乗会で唯一の非日常体験、おそらく目玉イベントの位置付けでしょう。
GT-Rによる高速走行とバンクコースの走行体験です。
残念ながらというか、もちろんというか、スタッフの方が運転する同乗体験となります。
グランドライブの半分を使用し、直線コースで全開加速→バンクを走行→再加速して強めのブレーキング、という流れです。
グランドライブで働いていらっしゃる方の中でもバンクコースを走行するには専用の資格が必要なんだそうで、その資格を持った方がわざわざ休日出勤…お疲れ様です!
出典:RBB TODAY.COM
まずコースに出て一旦停止。
そこからのストレートで全開加速!(ローンチコントロールは不使用)
快音を奏でながらあっという間に180km/hに達し、バンクに備えてブレーキング。
約90km/hでバンクに進入すると、左は道路・右は空・正面は斜めになった謎の景色…という感じで、とても変な気分になります^^;
ドライバーさんによると、このバンクは80km/hでほぼハンドルを切らずに走行できるんだそうです。これほどのコーナーをハンドルを切らずに走る感覚…想像できません。
バンクを抜けるとまた少し加速してからブレーキング。かなりの減速Gなのですが、ABSが作動することもなければスキール音も無いので、しょーもないクルマでサーキットを走っている僕からすると、なんとも不思議な感覚でした(笑)
ちなみにこのGT-Rのメタリック、なんと24Kの金粉がメタリック塗料に使われていたってご存知でしたか!?
まとめ
こんな感じで約3時間の体験試乗会。
無料でこれほどの体験をさせてもらえるのは、ただ単純に楽しかったです(笑)
こんなスペシャルなデザインのミネラルウォーターまでいただきました^^
参加券1枚で同伴者を1名連れて行くことができるので、奥様やお子さんと一緒でも楽しいと思います。ちなみに、12/13(日)の回のみ、同伴者3名までOKなのでご家族でも大丈夫ですよ♪