※この記事は50系プリウスのデビュー前に書いた記事です。
新型プリウスの試乗記事も書きましたので、よろしければこちらをご覧ください♪
新型プリウスが登場間近な今、30万円以上の値引きも狙える現行モデルの試乗レポ!
4代目プリウス、日本では2015年の年末に発売予定♪→現行モデルの値引き拡大!
9月9日に、アメリカで4代目プリウスが発表されました!
燃料電池車MIRAIを連想させるデザインでイメージを変えつつも、「言われてみればプリウスかも」と思えるような、絶妙なデザイン。
新型が発表されれば、値引きは一気に拡大していきます。
たとえ新型が出ても、現行プリウスだって立派なエコカーなので、お得に買うならここからが狙い目です!
今回は、そんなモデル末期となって大幅値引きも行われているプリウスを評価します♪
エクステリア・インテリア
未来感のあるデザインだけど、左側の視界が悪く運転はしにくい
一目でプリウスと分かるデザイン。未来感があってカッコいいと思う方も多いでしょう。
しかもこのデザイン、洗車もしやすいです(笑)
ただ、最近の空力性能を重視したスタイルの関係で、リアは気流の流れの為に汚れやすく、土砂降りの中を走った後はかなり汚くなります。
一方で、空力性能や未来感を意識したこのデザイン、正直なところ運転はしにくいです。
左前方の見切りが大変悪く、車幅感覚を掴むのに慣れが必要。
そして、左後方の視界が特に悪く、車線変更の際には要注意で、必ず目視確認をしている僕でも、左車線を走行中の他車に気付くのが遅れたこともありました。
リアウィンドウも小さめです。
エコプラスチックが多用された、エコだけど安っぽいインテリア
プリウスのインテリアはエコプラスチックが多用されています。
「走りだけでなく、素材も含めてエコカー」ということなんでしょうが、環境には優しくても、見た目は正直安っぽいです。
他のクルマのダッシュボードやドア内張りなどに用いられるプラスチックに比べて傷が付きやすいですし、走行中に特に後方からプラスチックのきしみ音がするのが残念です。
収納スペースは多い
内装がチープとはいえ、そこは国産ファミリーカー、収納スペースは充実しています。
ダッシュボードのグローブボックスが二段になっており、どちらもたっぷり物が入ります。
ドリンクホルダーも多く装備され、頭上にはサングラスホルダー、トランクには床下収納と充分です。
一方で、ボディの形から見ても分かるとおり、ラゲッジルームは奥行きは長く、高さ方向には短いです。また、後席シートを倒してもフラットにならず、若干の傾斜が残ります。
このため、高さのある荷物は開口部上端に引っかかります。日常的なものに例えると、26インチの自転車を載せるのが限界です。
機能性
安全装備が充実
多くの国産車は、大衆車になればなるほど、コスト削減の為に安全装備がオプション設定となっているケースが多いです。その反面、プリウスはVSC(横滑り防止装置)からTRC(空転防止装置)、サイドエアバッグ、カーテンシールドエアバッグまでが標準装備となります。
これらの装備にお世話になるシーンは少ないですが、サーキット走行をしたことがある方ならお分かりの通り、VSCやTRCをオンにしていると、そう簡単にはスピンしません。一般的な走行においても、濡れた路面や雪道で制御不能になりそうなときに、車が変な方向に向かないように自動的に制御してくれる装備なので、一般的には「ナンダカよく分からないモノ」だとは思うんですが、実は非常に大切な装備です。
エコドライブモニター
エコ運転度を確認できたり、今ハイブリッドシステムがどのように働いているのかと言ったインフォメーションを視覚的に示してくれたりします。
プリウスのタクシーに乗ると、運転手さんの雑な運転が一目で分かりますよね(笑)
これが自分が運転している車に付いてると、「エコカーに乗っているんだ!」ということが実感できますし、「このぐらいの流れならエンジンは動かさなくても走れるのか~」な~んて分かったりして、エコドライブ技術(?)が上達します(笑)。
ですが、嬉しいのも初めのうちだけで、3か月も経てば新鮮味は失せます(笑)
アクセルの踏み込み具合を表示してくれるパワーメーターは、運転技術と燃費に直結しますので、常に意識して運転していたいですね。
ただ、エコドラに夢中になりすぎて、交通の流れに置いてかれないようにしましょう!
走行性能
レクサスと同じハイブリッドシステムがもたらす、異次元の走り
初めて普通のガソリン車から乗り換えると、その異次元の走りに多くの方が驚かれるでしょう。
それどころか、1世代前のハイブリッドシステムを搭載するアクアと乗り比べても、その違いは分かります。
プリウスに採用されているハイブリッドシステムは、レクサスCT200hと同じもの。最新のカローラハイブリッドのハイブリッドシステムはアクアと同じ、2代目プリウスのものなので、まったくの別物と言えます。
一番分かりやすいのは、発進の力強さ。
モーターで発進しますから、アクセルを踏んだ瞬間からしっかりと加速します。
走行モードは、ノーマルモードの他に「エコモード」「パワーモード」「EVモード」と選べるのですが、「パワーモード」の加速はかなり速く、加速Gでシートに身体を押し付けられるほどです。
また静粛性も非常に高く、特に一般道において一定速での巡航中はモーターで巡航していることがほとんどですから、タイヤが路面を転がる音しか聞こえません。
ペダル操作への反応は鈍い
一方で、アクセル操作に対してかなり制御が入りますから、いわゆる「人馬一体感」なんてものは皆無です。
アクセルを踏めばしっかり加速はするんですが、細かいペダル操作に対する反応は鈍いですし、踏んだら踏んだだけ加速してくれる訳でもありません。
ブレーキも同様で、ちょっと踏んだだけでググっと効く、いわゆるカックンブレーキです。
幅広い層の運転手を想定しているので仕方ないでしょうが、効きが良すぎて他の車のつもりで踏むとつんのめります。
こればかりは車の個性が表れるので、慣れるしかないですね。
実燃費リッター20km以上をコンスタントに叩き出す!
カタログ燃費はJC08モードで30km/L以上ですが、実際はここまで燃費は良くありません。とはいえ、それでもコンスタントに良い数字をたたき出してくれます。
具体的には夏場の街乗り、エアコンを効かせて走っているような時でもリッター18km走りました。普通のガソリン車だとリッター10kmをも切って来るでしょう。気候が良い時に高速道路を走らせれば、29km/Lの燃費までマークしたこともありました。
燃費の代償は乗り心地にあり
正直言って、この値段を出すならもっと乗り心地のいい車はいくらでもあります。
段差や道路の継ぎ目、デコボコを乗り越えた時のガッタンガッタンとそれなりのショックが伝わってきて、しかもスポーツカーではないのでコーナリングの姿勢が安定しているわけでもありません。
シートの出来もいまひとつで、ホールド感は少ない上にクッション材も硬め。
僕が借りて乗っていたときは、2時間弱のドライブで腰が痛くなってきました。短距離乗車では気になりませんが、中距離、長距離とドライブする際には考え物です。
30系の前期モデルに比べれば、現行の後期モデルは改善されていますが、それでも決して褒められたものではありません。
中古100万・新車200万で買える高燃費車としてはオススメ
言葉は悪いですが、良くも悪くも「燃費で全て割り切れる」クルマです。
ガソリン価格の先行きは見えません。かといってそれなりに高価なEVやFCVを購入するには初期投資が高すぎますし、インフラなどの問題も解決していません。
新型登場間近で30万円以上の値引きも!
冒頭に紹介したとおり次期モデルが発表され、値引きが拡大しています。僕が7月に聞いた時点で30万円以上でしたから、今ならさらなる値引きも狙えます!。
前期型なら100万円切りの中古車も
30系の前期型で、5年落ち10万kmオーバーといったようなレベルではありますが、100万円を切る個体も見かけるようになりました。
中古のプリウス…バッテリーの寿命は大丈夫?
プリウスのバッテリーがダメになると、高額な修理費用がかかって大変…という話を聞いたことがある方もいらっしゃるかと思います。
明確な答えは僕も出せないのですが、モータージャーナリストの国沢光宏さんのブログに参考になる記事がありました。
…この記事を書いた人はプリウスのバッテリー保証が5年/5万kmなので5年したらダメになる、と実情も調べないで書いたようだけれど、同じバッテリー、アメリカだと2005年から8年/16万kmの保証を付けている。10/12万kmくらいのプリウスであれば、余裕のよっちゃん。
そもそもアメリカの排気ガス規制をクリアするには、それ以上の耐久性が必要。2003年にデビューした2代目の最初から、最低で10年/16万kmの耐久性を持たせてます。車検3回目を受けないで廃棄されているという情報、どこから得たのか知りたい。まぁそのあたりはトヨタの仕事ですね。
引用元:プリウスの寿命は7年?(http://kunisawa.txt-nifty.com/kuni/2013/09/post-9b57.html)
ライバル不在の燃費追求型ハイブリッド車
普通の大衆車にもハイブリッドモデルが多く設定されるようになった結果、燃費を追求したハイブリッド車は減り、かつてのライバル「インサイト」も生産終了したので、実質プリウスの一人勝ち状態です。
強いて言えば、ホンダ「グレイス」でしょうか。
質感や快適性はグレイスに軍配が上がります。グレイスは200万円台にして後席の居住性が高く、後席エアコンも装備されています。
一方でセダンとハッチバックという比較では、トランクのの使い勝手がいいのはハッチバックですし、中古で売買することを考えてもプリウスの方が高値で取引されています。
グレイスに特別気に入るポイントが見つからなければプリウスを買っておいた方が正解です。
オススメグレード=売れ筋のS。
おすすめグレードは、一番売れ筋の「S」グレードです。
最安値の「L」との価格差は5万円程度ですが、オーディオやHIDヘッドライトなど、「あって当たり前」と言えるような最低限の装備がついている事実上のベースグレードと言えるでしょう。
「S ツーリングセレクション」も専用足回りで走りに引き締まり感がより得られますが、「S」でサーキット走行までした友達の話によると、通常の足回りでも十分とのことで…標準装備のヨコハマのエコタイヤ、「ブルーアース」も意外にグリップが高いらしいですよ(笑)
オプションについて
カーナビ
ナビに関してですが、ナビはカー用品量販店に行けば車種専用ナビも多く販売されており、ナビ無しで購入して社外品を装着するのがオススメです。
メーカーオプションのナビは34万円と、社外品の最高級品と比べても高価です。メーカーオプションのナビは、インテリアとの統一感こそあれど、機能面では社外品に劣ります。
トヨタの「G-BOOK mX Pro」サービスに対応はしてますが、プローブ渋滞情報やオンラインの地図更新サービスなどは20万程度の高級カーナビでも対応する時代になったので、わざわざ倍近い金額を払ってメーカーオプションのナビを選ぶことにはあまりメリットがありません。
アクセサリーコンセント(64,800円)
社外品でも数千円でAC/DCコンバーターでコンセントを増設することができますが、最大の違いは1500Wまで使用可能ということ。
プリウスのハイブリッドシステムが持つ大容量バッテリーを利用することで、「キャンプで電子レンジを使う」なんていうことまでできちゃいます。
アウトドア派の方には重宝するオプションだと思います。
ソーラーパネル付ムーンルーフ(216,000円)
「G」グレード専用のオプションとなりますが、ムーンルーフに設定したソーラーパネルの発電でファンを回し、外気を取り込み室内の空気を換気してくれるというものです。
さらには車に乗る前に車外からスマートキーのボタンで冷房が作動し、クールダウンができます。
真夏の炎天下に駐車した時の暑さを解消する、というその瞬間のために20万使うかというと考えてしまいますが、優越感には浸れるでしょう(笑)。
まとめ:これだけ安くなれば、充分お得。
クルマ好きとしては文句をいいたい部分は多々あります。
ただ、販売実績が示すとおり、車に大きなこだわりの無い方にとっては充分な性能と乗り心地、そして高燃費が感じさせる高い経済性は魅力です。
そして、モデル末期による大幅値引き・だいぶ落ちてきた中古価格を考えると、お買い得の1台と言えますね♪
また、新型の登場で在庫処分状態になっている新古車を見つけることができれば、納期は一気に短縮・価格もグッと低い1台に出会えることがあります。
こちらのサイトでメーカー・車種名を入力し、備考欄に「新古車希望」と書いておけば、一般の中古車サイトに掲載される前の非公開情報から、新古車を探してもらうことができますよ。
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ちょこっと手間は増えますけど、それで欲しいオプションが付けられれば、安いもんじゃないですか??