メルセデスベンツGLA オシャレなコンパクトSUV試乗レポ

ブランド車の王様・メルセデスベンツが放つ、ハイセンスなコンパクトSUV!

遂に55ドライブ試乗レポも輸入車に足を踏み入れました!
…あくまでタイミングの問題であって、これからも国産車もご紹介していきますけど^^;

というわけで、栄えある輸入車レポ第1号は、伝統のメルセデスベンツが、現代の最先端のニーズに応えるべく投入したモデル、GLAです♪

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初代Aクラスが投入されたときは、「いかにも安いです」というあの見た目から「子ベンツ」なんて揶揄されていましたが、現行Aクラス・CLAの存在感はなかなかのもの。そして、最近流行のSUVスタイルに持ってきたのが、このGLA。

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エクステリア・インテリア

見た目は、流行りのコンパクトSUV

敢えて悪い表現を使うと、見た目は「ナンチャッテSUV」です。

AクラスをベースにSUV風なルックスを与えてチョットハイトアップ。スバルの「インプレッサ」に対して「XV」、ボルボ「V40」に対して「V40 クロスカントリー」と言ったイメージで、他社では多く用いられている手法です。よく見てみると、案外Aクラスとは大きく異なっているのですが、一方でAクラスファミリーと見て直ぐに分かります。

Sportsにすれば全高1.5m以下

グレードはエンジンの違いにより「180」「250」の2種類あり、前車はFF、後者はAWDとなります。また、それぞれにノーマルモデル(車高1,505mm)に対して約30mm車高を上げた「Off-Road」と、10mm下げた「Sports」が設定されています。

「車高下げるならSUVの意味ないじゃん!」とツッコミを入れたくなりますが、例えば駐車場の関係で…という事情があれば、Sportsにすると全高1,500mmを切ることができるのは、地味に大切なポイントです。

メルセデスとして見ると、安っぽいインテリア

インテリアの質感はチョット安っぽいです。

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上級グレードになってくると500万円の大台に乗ってくるクルマです。そう思って観察すると、あちらこちらのプラスチッキーさが気になってきますし、エアコン吹き出し口のシルバー仕上げもちょっとわざとらしい気がします。これが若返りを目指したメルセデスだ!と言われれば、若い世代からはウケは悪くないのかもしれませんが、目の肥えた従来のメルセデスのカスタマーは残念に思うかもしれません。

機能性

フロントシートはメルセデスクオリティ、しかしリアシートは残念。

ヘッドレスト一体型シートは、スポーティなので個人的には好きです。

しっかりとサポート性も確保されており、メルセデスのシートとして文句はありません…フロントシートは。

残念なのはリアシートです。限られたパッケージングの中で足元の空間確保など工夫が必要なのは分かりますが、それでももう少し居住性に配慮してほしかったと思います。

具体的には、物理的スペースや閉鎖感・圧迫感などの問題は無いのですが、リアシートの座面長が短いです。シート形状的に太ももを下方から支えてくれはするのですが、それでも長時間は座りたくありません。

イメージ的には僕が今座っている、東海道線のシートでしょうか(←座面の長さだけの話です、念のため(笑))。何が言いたいかというと、座ってはいるんだけど、自分の足にそこそこの体重がかかっている感じ、ということです。

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GLAクラスのカタログにリアシートが写っている写真が1枚も無いのはわざとなんじゃないか?とすら勘ぐってしまいます。

トランクは使い勝手がよく、便利♪

タフにスポーツギアとしても使える1台であることの理由として、ラゲッジルームの使い勝手が挙げられます。このサイズのSUVですとそこまで期待値は高くありません。実際トランクを開けてみても、そこまで収容量があるように思えません。

しかしトノカバーを外すと世界が広がります!(笑)

リアシートは倒せばフロアがフラットになります。さらに、開口部にバンパープロテクターがついていますので、使い勝手はもちろん、SUVらしさも感じます。更にはオプションで電動開閉機能も用意されています。

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走行性能

「180」でも充分な走り

エンジンは2種類ありますが、スタンダードな方の「180」でも充分です。

1.6Lの4気筒ターボという、これまた流行りのダウンサイジングターボで、最高出力は122馬力しかないものの、最大トルクは20.4kgmと一昔前の2リッターエンジン並み。しかも、わずか1250rpmという低回転から最大トルクを発生するので、停止状態からアクセルを踏み込めば、もたつくことなく加速していきます。

決してパワフルではないにせよ、普段乗りの領域では、自分+営業マンの2名乗車程度なら余裕すら感じます。走行モードの切り替えも可能で、「S」を選べば高回転を維持してくれ、積極的にスポーティーな走りを楽しめます。

一方で回転数を上げるとノイジーです。
官能的なサウンドとは程遠いですし、「A250 SPORT」のようなスポーティーサウンドではありません。ただ「頑張ってるな」と苦笑するレベルです。

落ち着いた乗り味

驚いたのが、乗り味にメルセデスらしさがあることです。

正直、新型Aクラスはいろんな意味でメルセデスらしさがありませんでした。ユーザーの若返りを目指してスポーティーに振ったのは分かりますが、結果としてBMWが言う「駆け抜ける歓び」はなく、質感も必要以上に赤を基調としたアクセントが入っておりチョットやりすぎ、足回りもカツカツ。そんなイメージで乗った姉妹車だっただけにより驚きました。

まだまだスポーティー思考は垣間見えるのですが、車高を上げたり太いタイヤを履いたりしたためか、柔らかいセッティングです。結果として、落ち着いたフィーリングと、やや高めのアイポイントもあって運転がしやすい。

CMではスーパーマリオを起用してまで若さを演出しているGLAクラスですが、私が今まで街中で見かけたGLAは年配の方が乗られていることも多かったです。その理由が乗ってみて分かった気がします。

実はしっかりSUVっぽい装備も

見た目はナンチャッテSUVですが、中身は意外と本格的です。

試乗車は「180」でしたのでこういった装備はありませんが、「250」はAWD仕様で、急な下り坂でもスピードが出過ぎないようにする「ダウンヒル・スピード・レギュレーション」や、方位勾配・横方向の傾きなどを表示する「オフロードスクリーン」が装備されます。

日常的にオフロード走行する人はそういないでしょうが、積雪の多い地方や山間部に住んでいる人には魅力な1台と言えそうです。

メルセデスはCクラス以上!という僕にとっても合格点

総じて「良い」というのが率直な感想です。

価格とインテリアの質感の面においてマッチしていないことは否定しませんが、「メルセデスはCクラス以上!」と思っている私をして「悪くないな」と思わせた「GLA」クラス。上級メルセデスの世界を知らないメルセデス初心者から、CクラスやEクラスからのダウンサイザーまで、幅広い層の選択肢となり得る1台だと思います。

ライバルは、ボルボV40クロスカントリー

「アウディQ3、MINIクロスオ―バーじゃないの??」と思われた方もいらっしゃるかと思いますが…。無骨さを演出するSUVっぽさや、価格的から見ると、最大のライバルはボルボ「V40クロスカントリー」だと思います。

V40クロスカントリーは、AWDでいながら385万円という価格で、GLAでV40と同等のエンジンパワーとAWDを持ち合わせる「GLA250 4MATIC」(477万円~。更にはGLA250ではオプションとなる「レーダーセーフティーパッケージ(199,000円)」同等以上の安全装置が標準装備)は100万円ほど高いです。

FFの入門グレード「GLA180」(351万円~)をV40同等の装備にしようとすると、前述の「レーダーセーフティーパッケージ(199,000円)」を付けることになりますから、やはり値段的にはトントンです。そして、正直言ってインテリアの質感はV40クロスカントリーの方が高いです。

敢えて高価なGLAを選ぶ、2つの理由

オフロード走行補助装備

1つ目は、前述の「ダウンヒル・スピード・レギュレーション」や「オフロードスクリーン」といったオフロード走行を支援する装備。ただこれは「250」にしか装備されません。

走行性能

2つ目のメリットは、走行性能での面。

トランスミッションは「V40 クロスカントリー」のトルコン式6速ATに対し、GLAでは7速DCTとなります。デュアルクラッチ式の2ペダルMTであるDCTはダイレクト感のある変速を可能としてくれますが、走りだけでなく、燃費も「GLA250 4MATIC」比で1.6km/L、「GLA180」比だと3.6km/L、GLAクラスの方が秀でています。

ベンツのエンブレム(笑)

なんだかんだ言っても、スリーポインティッドスターのエンブレムのイメージはいいですよね(笑)

特に、初の輸入車という方には、「ベンツを買ったんだ!」という満足感を得られるでしょう。

オススメグレードは、GLA250!

GLAを狙っている方はSUVらしさも求めているでしょうから、前述のオフロード系装備を備えた「GLA250 4MATIC」がオススメです。実際の売れ筋グレードも250なんですよね。スキーやスノボなどのウインタースポーツを楽しむ方にもこちらはおススメです。

オススメオプション

レーダーセーフティパッケージ(199,000円)

これはキャンペーンなどでプレゼントになることもありますし、そのあたりは販売店からの情報をこまめにチェックしましょう。

ベーシックパッケージ(341,000円)

「GLA180」を選ぶならば「ベーシックパッケージ」もつけておくと良いでしょう。これはLEDライト類やキーレスゴー、パークトロニックなど充実したパッケージです。なお、GLA250 4MATICには標準で装備されています。

カーナビ(181,440円)

ナビを付けるならば「COMMANDシステム」にナビ機能を追加する選択肢しかありません。なお、ナビも「250」には標準装備となっています。

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乗り出しはGLA250で550万、GLA180で465万

前述のオプションに、フロアマット(41,000円)とメンテナンスパックをつけると、乗り出しは「250」で550万円くらい、「180」で465万円くらいが目安です。

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コンパクトSUVとしてみると高価にも感じますが、メルセデスに相応しい乗り味、快適なフロントシート、充実したオフロード走行補助装備などを考えると妥当なライン。

「ちょっとプレミアム感のあるSUV」狙いの方には、オススメできる1台です。

ちなみに、新古車を見つけることができれば、納期は一気に短縮・価格もグッと低い1台に出会えることがあります。

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