「憧れのクルマいつ買うか問題」を考える

 

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憧れのクルマに向けて頑張るのは素敵。でも、それで不幸になるのはバカ。

動画のコメントとか、フォロワーさんのTwitterのプロフィールとか見てると、いつかFD買う~とか、絶対ハチロク乗る~とか、そういう人たくさんいます。

憧れのクルマ、夢のクルマを目指して頑張るのは素晴しい。
ぜひ頑張って欲しい。

ただし!
それで不幸になるのはバカみたいだし、間違ってる。

やれ社会がおかしくてカネがないとか、メーカーは200万のスポーツカー出して若者のクルマ離れを防げとか、人のせいにするなよ、と。

頑張りもしないし、キッパリ諦めもしないで、人のせいにするのはダサすぎる。

そもそも、クルマで幸せになるつもりが、ストレス溜めてどーすんだと言いたい。

で、僕はそういう人の何割かを幸せにしようと思ってこの記事を書きました。

なぜそのクルマに憧れるのか、説明できる?

たとえば、FDが憧れのクルマだとしましょう。
「買って手元に置いておくのが夢」なら、それでいいです。

でも、ほとんどの人はロータリーサウンドを響かせて、鋭いハンドリングを感じながら走る…みたいな、何かクルマから得られる体験が欲しいはず。

それがどんな感覚なのか分からないのに憧れて、そのためにツラい思いをする必要があるのか?

スイスポとか試してからでも遅くないんじゃないの、と思うわけです。

特に1台目のクルマとして狙ってる人は、イニD・グランツーリスモ・ベスモとか見て憧れてるんだと思います。

そんな狭い知識で、運転したこともないのに、何百万もする買い物に備えるなんて、冷静に考えるとバカげてますよね。

普通買い物する時って、似たようなモノを使ったことがあったり、お店で手に取ってから買いません?

何千円の買い物でもそれをやるのに、何百万の買い物でそれをやらないってのは、おかしな話です。

クルマを買ってからがスタート。買って終わりじゃないよ。

そして、イニDとかベスモみたいな走りをするには、それなりの腕前と場所が必要で、試乗ではとても無理。

これをやるには何百万出してクルマを買った後に、さらにお金と時間が必要です。

クルマ買うだけでヒーヒー言ってる人が、そこにたどり着く日が来るのか?

買えたとしても、ローンと維持費でいっぱいいっぱいで、満足に乗ることすらできないかもしれない。

憧れの走りを味わうために買ったのに、その走りを味わえないんじゃ、買う意味ないですよね?

もし買って維持するだけで大変な想いをするなら、スイスポでも買って、ツーリングでもサーキットでも楽しんだ方が幸せじゃないですか?

別にFDだけが楽しいクルマじゃないし、スイスポでもめっちゃ楽しくて満足するかもしれない。

そしたら、浮いたお金や時間で他にも楽しいことができるんですから。

もう一度いいますが、夢を諦めろと言ってるわけじゃないし、買って置いとくだけで幸せな人はそれでいいです。

素敵なクルマは1台じゃない!他を知れ!

ただ、みんカラを見れば分かるとおり、色んなクルマに乗ってる人がいて、ほとんどの人は自分のクルマが一番だと思ってます。

サーキットや峠に行っても、走ってる車はいろいろ。

楽しいクルマはたくさんある証拠で、それでみんな幸せなんですよ。

「FDは最高のクルマだ!」って言ってる人も、他の色んなクルマと乗り比べた人はそんなにいません。

僕もFDは素晴しいクルマだと思いますけど、僕の使い方ならロードスターの方が好きなわけです。でも、これが世界一かは分かりません。

若い人が300万のクルマを買うのは大変です。

学生が最速で買おうとするとバイト漬けで、友達と遊ぶ余裕もないし、テスト勉強の時間も取れません。

社会人でも早く買おうと思ったら他の趣味を楽しむ余裕はないし、酒もたばこも女もなし。

そこまでして、FDが欲しいのか?
FDも、他のクルマも体感したことないのに、そう言えるのか?

憧れるのはいいんですけど、全力投球する前に、知り合いに頼むとか、レンタカーで安いスポーツカーも乗ってみて、憧れのクルマ以外にも楽しいクルマはたくさんあることを知って欲しい。

最近ではサーキットや走行会の主催者がレンタル車両を用意してくれるところもあります。

それがどんなクルマでも、サーキットでの限界走行を味わったら、想像以上に楽しいことがきっと分かります。

ぶっちゃけ、峠で制限速度を気にしながらFDを走らせるよりも、サーキットでプリウスを全開にする方が楽しいですから。

もちろん、FDをサーキットで全開にできたら最高に気持ちいいとは思いますよ。

でも、そのために人生の楽しいタイミングをお金稼ぎだけに使って、何年もガマンし続けるのはすごくもったいないと、僕は思います。

だったら、50万とか100万で買える車をサクッと買って、まずはたっぷり遊び尽くしましょう。

まとめ

それでも憧れの1台が欲しいと思うなら、そこから頑張ればいい。
社会人になってからの方が、お金も稼ぎやすいしローンも通りやすいですからね。

憧れのクルマを手にするために、何年もガマンしてたどり着くのか、とりあえず安いクルマを買ってカーライフを楽しみながら、憧れのクルマを目指すのかはあなた次第。

ただ、憧れの1台じゃなきゃ絶対に幸せになれないとは思わないで欲しい。

ということで、皆さんのカーライフが幸せなものになることを祈ってます。

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