2万円以上の高性能レーダー探知機なら、コムテックZERO800Vで決まり!

最も捕まりにくいレーダー探知機はどれだ!?

僕はレーダー探知機なんてものは1万円ぐらいの安価な機種で充分だと考えています。

でも、中には「値段は気にしないから、たとえ少しでも捕まるリスクを下げたい」とか「とにかく一番高性能なヤツが欲しい」という方もいらっしゃるでしょう。

そこで、実際にどう違うのかを検証するために、2015年9月現在の最上位機種である、ユピテルのGWR103sd、セルスターのAR-282GA、コムテックのZERO800Vを比較検討し、僕がその中で一番と感じたZERO800Vを購入しました。

※ユピテルGWR103sdとA300の違いはデザインと販路だけ。A700は液晶とGPS受信機を別々にしたもので、レーダー探知機としての性能はまったく同じです。

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使ってみて、「こんな人にだったら、2万円以上する高性能モデルもおすすめできる」というイメージができたので、もし、あなたが入門機にしようか高級機にしようか悩んでいるのであれば、ぜひ参考にしてください。

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「最強」なんてとても呼べない、レーダー探知機の真相

高性能モデルを検討する前に、まずはレーダー探知機の真相を知っておいてください。

冒頭に、1万円の安価な機種で充分と書きました。

当サイトで不動の人気を誇る、こちらの記事でもずっとオススメしてきましたし、自分でもその機種(厳密にはデザインだけ違う同等品)を購入し、使っていました。

レーダー探知機は「高級モデルほど捕まらない」は大間違い。おすすめは1万円ちょっとの入門機。
「レーダー探知機は、高い機種ほど捕まらない」と思ってませんか? 答えはNO。 1万円ちょっとの安い入門機でも変わりません。 4年落ちと最新型の入門機を並べて装着して走ったり、2015年モデルの最上位機種と入門機を比較した結果、行き着...

その理由は、レーダー探知機に100点満点と呼べるような機種は存在せず、強いて言えば1万円の機種だと75点、2万円なら80点、3万円なら83点…といったイメージで、値段が倍になっても、「捕まらないための機能」はほとんど変わらないからです。(※点数はあくまでイメージです)

どういうことかというと、最も気付きにくく・捕まりやすい、2大取締方法である、パトカー/白バイによる追尾と、光電管によるネズミ取りに関しては、どんな高性能なレーダー探知機でも見つけることができないからです。逆に、安価な機種でもオービスはほぼ全て探知できます。

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気になる方は、前述の記事をご覧いただいた上で、それでも高性能なモデルが欲しいという方は続きをご覧下さい。

これらの機能が気になるあなたは、高性能レーダー探知機を買っても損しません!

安価な機種の2倍のお金を払っても、75点が80点になるだけです。それでも高価な機種を買う理由があるとすれば、大きく分けてこの2つでしょう。

  • 80点と75点、その5点分だけでも、とにかく捕まりたくない
  • 「捕まらないための機能」以外の付加機能に価値を感じる

1%でも捕まるリスクを下げたい

「高いレーダー探知機にしたおかげで、捕まらずに済んだ!」なんてことはまず無いと思いますが、ゼロではありません。

以下のような機能は高性能モデルだけが備えていて、場合によってはオービスに気付くかどうかを左右するかもしれませんから、「捕まらないための機能」のひとつと言えます。

非常に高感度な無線の受信性能

レーダー式のネズミ取りやオービスのみならず、各種警察無線やカーロケの受信能力は、僕のAR-212EA(1万円のVA-710Eの姉妹機)とは比較になりません。

警察署の前を通過すれば署活系無線を受信しますし、パトカーの横でデジタル無線を受信したこともありました。道路工事による交通誘導のトランシーバーの交信まで受信したことには驚きました。

Amazonのレビューでは「誤報が多い」などと書かれていますが、これは誤報ではなく、微弱な電波でも受信できている証拠です。たしかに、実際には取締と関係のない電波を受信してしまい、警告している可能性はありますが、これは電波に依存している以上、仕方のないところです。

「あと1点で免停なんだ!」というような人には、警報が鳴らないよりは鳴りすぎる方がベターですよね。

Gセンサー・ジャイロセンサー搭載

トンネル・高層ビル街・山間地などでGPS信号が受信できなくなった時でも、Gセンサーやジャイロセンサーがあれば、ある程度は自車位置の情報を補完することができます。

ただし、GPSに比べたら精度は落ちます。

Gセンサーは前後左右のスピードの変化を計測するものなので、「さっきまで60km/hで走っていて、後ろに0.2G発生したから加速して65km/hぐらいになっているはず。同時に左に0.1G発生したから右に曲がっている」といったことが分かるだけ。

ジャイロセンサーは角度を計測するものなので、車がどちらを向いているかが分かるだけです。

上記を組み合わせたところで、GPSのようにピンポイントで位置を測定することは不可能なので、「警告と実際のオービスの場所が500mズレていたのが200mで済んだ」とか、その程度の違いになります。

実際に、長大な地下トンネルに2カ所のオービスがある首都高中央環状線を走って、安いAR-212EA(1万円のベストセラー、VA-710Eの姉妹機)と並べて作動させた様子がこちらです。

実は、精度面ではZERO800Vにとっては不利な検証結果になっています。

ZERO800Vは通過する12秒前に警告が終わっています(=200mズレている)。一方で、AR-212EAはほぼドンピシャ。AR-212EAはセンサーを搭載していないのでまぐれ当たりだとは思いますが、この1回の実験ではこのような結果になりました。

ただ、ZERO800Vはトンネル内オービスでも地図表示やハデな警告音が鳴るようになっているので、注意喚起という点では上です。場所が正確(まぐれかもしれませんが)だけど警告が静かなVA-710Eと、ちょっとズレたけど警告には間違いなく気付くZERO800V…悩ましい差です。「トンネル内ではレーダー探知機を過信しない」ことが大切、といったところでしょうか。

Gセンサー・ジャイロセンサーとも、ZERO800V・GWR103sd・AR-282GAいずれも搭載しています。

分かりやすいマップ表示による警告

高性能モデルだと地図を用いた警告画面を表示し、自分とオービスの位置関係が一目で分かるようになっています。これにより、複雑な都市高速などでは「次の左カーブの後にある右カーブの先にオービスがある」といったように、心の準備をしておくことが出来ます。

一方、安い機種だと「あと648m」といった形で、残りの距離を示す数字が表示され、1km・500m・200mごとに音声警告がされるだけなので、分岐の先のオービスが実際にどこにあるのかは、見えてからじゃないと分かりません。

もちろん、高級機でも距離のカウントダウンと音声警告はありますが、これに加えて地図表示が出るというのが違いです。

マップ表示による警告画面も3機種とも搭載しています。

見やすい大画面

画面が大きければ、警告を見落とすリスクが減ります。

僕が購入したZERO800Vは、大手3社の2015年モデルで最大の、4.0インチの液晶画面がついています。
これは実にiPhone 5sの画面と同じ大きさです。(GWR103sdは3.6インチ、AR-282GAは3.7インチ)

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画面が大きければ、その分はっきりと警告やスピードメーターが表示されますし、多くの情報を表示した場合でも読み取りやすいので、取締を受けるリスクの軽減につながります。

レーダー探知機の画面を他の用途でも使いたい

上に書いた「捕まらないための機能」の差だけ見ると、「その程度だったら、安い方でいいや…」と思った方もいるでしょう。ですが、もしこんな機能にも魅力を感じるなら、充分買う価値はありますよ。

追加メーターとして車両情報を表示したい

スポーツカー乗りにはお馴染みの、水温計やブースト計ってレーダー探知機に表示することができるんです。

他にも、燃費計やハイブリッド車の情報表示など、エコドライブにつながるメーターも多く用意されています。

4,000円の別売オプションになりますが、OBD2接続アダプターを使ってクルマ側のOBD2端子に接続することで、上記以外にも100種類以上の情報を表示することができます。

OBD2による情報の取り込みだけなら安価な機種でも対応するようになりましたが、小さな画面ではあまり多くの情報を表示すると見にくくなってしまうので、もし追加メーターとして使いたいのであれば、4インチの大画面を持つZERO800Vをオススメします。

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カーナビ画面を使わずにテレビを見たい

一部の高性能モデルには外部入力端子が付いており、ここにテレビチューナー(別売)を接続すれば、レーダー探知機の画面でテレビを見ることができます。

「そんなのカーナビで見ればいいじゃん」と思われるかもしれませんが、カーナビも使いたい・でもテレビも見たい時ってありませんか?

カーナビに道案内をしてもらいながら、一緒に乗ってる人はテレビを見れて、オービスの警告は画面の上の方にしっかり表示されて音声警告も流れるので、全てを両立させることができます。ZERO800Vなら、iPhone並の画面サイズがあるので助手席から見るぐらいであれば充分の大きさです。

ZERO800V・AR-282GAは外部入力端子がありますが、GWR103sdにはありません。

あ、ドライバーさんは運転中に見ないでくださいね!

警察のお世話になりたくないから高いレーダー探知機を買うのに、「レーダー探知機でテレビを見ていて事故りました」ではシャレになりませんので(笑)

デザイン・操作性も重視したい

ここまでは機能面からZERO800Vを選ぶ理由をご紹介してきましたが、ここはかなり好みが左右する部分になります^^;

大手3社で一番カッコいい外観・画面デザイン

僕の中では、デザインはコムテックの圧勝だと思ってますが…。

今回比較した、ZERO800V・GWR103sd・AR-282GAのホームページ掲載写真を並べてみたので、あとはあなたの感覚にお任せします(笑)

3-exterior

※縮尺は合わせてないので、実際の大きさは異なります

続いて、画面表示も同じ順番で並べてみます。

ZERO800V

comtec-machiuke

GWR103sd

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AR-282GA

cellstar-machiuke

大画面のタッチパネル操作

レーダー探知機はそう頻繁に操作するものではありませんが、いざ設定を変えようと思うと、やり方を忘れていて結構困ります(笑)

その点、高性能モデルだとタッチパネルなので直感的に操作ができ、助かりますよね。今回比較した3機種は全てタッチパネルですが、画面が大きい分、変なところをタッチする誤操作のリスクが減るという意味で、画面が大きいZERO800Vが若干有利です。

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ZERO800Vの弱点

今回比較しているのは各メーカーの最上位機種なので、主要な機能には大差がありません。

ただ、細かい点になるとZERO800Vが劣っている点もあるので、こちらも紹介しておきます。

取締ポイントの登録数が少ない

今回比較した3機種の中で、レーダー探知機の位置情報の中で最も重要な、取締ポイントの数が一番少ないのがZERO800Vです。
(以下は、全て発売時のデータ。更新により増えます)

  • ユピテルGWR103sd:47,000件
  • セルスターAR-282GA:41,000件
  • コムテックZERO800V:39,000件

ただ、これも多ければいい、というわけではありません。登録ポイント数が多ければ多いほど、空振りの可能性も高まります。

固定設置されているオービスの登録数にはほとんど差はなく、違いはネズミ取りや検問の登録ポイント数だと思います。

hamikin

僕自身、セルスターの2015年モデルであるAR-212EAを使ってドライブしていると「スピード取締ポイントです」の警告はしょっちゅう聞こえてきますが、そこでネズミ取りをしていたのは一度も見たことがありません。あくまで「過去に何度かやっていたポイント」でしかないので、それぞれの場所をレーダー探知機に含めるかどうかの考え方の違いによるものです。

警告が多すぎると、今度は意識しなくなっちゃうので、登録ポイント数が2割少ないことが、それほど大きな弱点だとは思いません。

Wi-Fi(無線LAN)更新に非対応

ZERO800Vの無料データ更新は、マイクロSDカードを使用します。

他の2機種は、SDカードに加えてWi-Fiでの更新が可能なので、わざわざパソコンでデータをダウンロードして来なくても、自宅のWi-Fiやスマホを使って直接ネットからデータ更新することができます。

これは、家のWi-Fi電波が駐車場まで届いていたり、モバイルルーターを使っている方にとっては非常に便利です。ただ、そういう方ってそんなに多くないと思うんです。

他にも、スマホのテザリング機能を使うこともできますが、更新する度にスマホのモードを切り替えてからデータ更新をする手間を考えると、マイクロSDカードにデータを落としてくるのとそんなに手間は変わらない気がします。

こうしてみると、この2つの弱点よりも、大画面で警告を見落としにくいことや、外部入力端子による使い勝手の良さといったアドバンテージの方が大きいですよね。

性能で選んだはずのZERO800V、実はコスパも最高♪

こうして、値段は度外視して性能でチョイスしたはずのZERO800Vでしたが…。

結果的に、大手3メーカーの最上位機種の中では一番安い機種でした(笑)

2015/9/25現在の実売価格

コムテックZERO800V:24,000円
セルスターAR-282GA:28,000円
ユピテルGWR103sd:21,000円(+データ更新が年間4,860円)

データ件数だけではない、視認性や操作性といった「見えない性能」も含めた上での「捕まらないための機能」が充実のZERO800V、「とにかく一番いいのをくれ!」というアナタにはオススメの1台です!

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