サーキット走行で持って行くと便利なもの・あると楽しいものも紹介します!
サーキット走行にはヘルメットとグローブが必要なことは、だいたい皆さんご存知ですよね。
そこで今回は、僕が3年間サーキットに通っていた時に、「これ持ってると便利♪」と思ったグッズや、「これあると楽しいんだよね~」というグッズと併せて、紹介していきたいと思います。
※なお、購入時はご自身のサイズをよく確認の上、購入して下さい。
サーキット走行に絶対必要なもの
絶対必要なものはヘルメットとグローブ、そして長袖長ズボンの3点セットです。
皆さんこれはよくご存知なので、ここではレースにも出場できるFIA規格に準拠したものと、走行会レベルには充分な性能を持つ安価なもの、2種類を紹介します。
ヘルメット
言わずもがな、一番大切なのはヘルメット。
万が一の時に頭部を保護する、命を守る最後の砦です。
4輪の場合、フルフェイスでもジェット型でも問題ありませんが、オープンカーはフルフェイス必須の場合がありますし、将来的にレースに出場する場合はFIA規格準拠のフルフェイスヘルメットが必要になります。
なるべく良い物を使いたいところですが、そうはいってもお金には限りがありますよね。
なので、ここでは安心・安定の定番モデルと、安価ながらも国内メーカー製品で評価が高いモデルの2種類を紹介します。
Arai GP-6S
日本が世界に誇るヘルメットメーカーの老舗、アライの4輪専用モデルです。
アライの4輪用モデルとしては一番安価なモデルですが、ヘルメットの国際的な安全規格として最も厳しいと言われるSNELL規格を、さらに余裕を持ってクリアできる社内規格「アライ規格」をパスした製品であり、最高レベルの安全性を誇ります。
なお、4輪用とバイク用のヘルメットでは構造が異なり、命を預ける装備と考えれば、4輪用を使用することをオススメします。
バイク用のヘルメットは、転倒して頭を打ち付けた時の衝撃を緩和することが目的ですが、4輪の場合は車両火災になった時の保護性能が重視されています。そのため、内装が難燃材で作られていたり、開口部がバイク用より小さかったり、シールドのロック機構が備えられていたりと、4輪ならではの工夫がされているんです。
マルシン工業 M930
そうは言っても、やっぱり5万円のヘルメットは厳しいわけで…こちらをご紹介します。
6,000円前後という低価格でありながら、国内メーカーで販売されているお得なモデルです。
この価格にも関わらず内装の取り外しが可能で、夏場に汗をかいても洗濯することができます♪
もちろん、バイク用ヘルメットの安全規格であるSG規格は満たしているので、耐衝撃性能においては問題ありません。
生産は中国・東南アジアなのは仕方がないと思いますが、このあたりを極端に気にされる方は国内有名メーカーの製品を使用されることをオススメします。
グローブ
サーキット走行で使用するグローブは、指先から手首までが完全に覆われたものが必要です。
そして、正確なハンドル操作をするためには、ハンドルの感触を掴みやすく、滑りにくいものが必要です。
これらの理由から、薄手の皮でできていて指先が出ているようなタイプや軍手はNGです。
ここでは、レースにも出場できるFIA規格に準拠したものと、レーシンググローブとして最も手頃で、僕もずっと使っているものを紹介します。
アルパインスターズ レーシンググローブ TECH1-START V2
レーシングギアの製造販売で有名なアルパインスターズのレーシンググローブです。
1万円以上しますが、FIA公認モデルであり、難燃性素材で手首まで深くカバーされています。
FET 3Dライトウェイトグラブ
FETはチューニングパーツやレーシングギアの輸入代理店であるアサヒライズ株式会社が展開しているオリジナルブランドです。
安価ですが、指部の縫い目が外側にある外縫いであったり、耐久性の高いケブラー素材を使っていたりと、押さえるべきポイントはしっかり押さえているグローブです。
FIA公認ではないためレースに出場する場合は使えませんが、走行会やスポーツ走行にはこれで十分です。
5,000円で購入できるグローブとしては最高のものだと思いますよ。
僕も洗濯しながら使い続け、6年目に突入しました(笑)
あると便利なもの
ヘルメットとグローブと服があれば、とりあえずサーキット走行は可能です。
次にご紹介するのは、あると便利なもの。
大きく分けて、あると運転がしやすかったり疲れにくかったりしてくれるものと、走行会の長い待ち時間や、クルマの整備等のために持っていくと便利なものに分けて紹介します。
走るのが快適になるもの
レーシングシューズ
運転はもちろん普通のスニーカーでも問題ないのですが、レーシングシューズを履いていると、ペダルの微妙な踏み加減を調節できたり、ペダルを踏み込んだ時にカカトが引っかかったりすることがなくなり、快適です♪
これもレースに出場する際はFIA公認のシューズが必要なのですが、ここでは走行会レベルのシューズをご紹介。
ファッションブランドとして有名なプーマ(PUMA)は、実はモータースポーツ向けのラインを用意しており、その中に「レーシングシューズのデザインを用いたスニーカー」があります。
あくまで位置付けはスニーカーなので難燃性でもなんでもないのですが、形はレーシングシューズそのもので、固いソール・細いつま先・斜めになったカカトと、全てのポイントを押さえています。それでいて、安いものは7,000円ぐらいから買えるので、僕は普段の運転の時から履いてます(笑)
フルバケットシート
いきなりクルマの装備品が出てきてスミマセン(笑)
でも、フルバケは本当にいいです。
サーキット走行というスポーツをやろうというのに軟弱な発言ですが、疲れ方が全然違います(笑)
お尻がスッポリと収まり、コーナリング中に大きな横Gがかかっても両肩・腰・太ももががっちりと保持されるため、自力で踏ん張る必要が無いんです。また、尻・背中がシートに密着しているので、クルマの後ろ半分の挙動を感じやすくなり、スピンする手前の状態などを少し早めに察知することができるようになります。
実は、ロングドライブも姿勢が強制的に良くなるので疲れにくくなりますよ!
6点式シートベルト
ますますおかしな方向に向かっている気がしますが(笑)、これも快適装備なんです!
腰と両肩を締めるのが4点式、股の間を通して腰ベルトの吊り上がりを防止するのが5点式、股ベルトを2本にしたのが6点式です。
5~6点式を通す穴はフルバケットシートにしかついていないことが多いので注意して下さい。
4点式でも身体はかなり固定されるのですが、肩ベルトを締め上げると腰ベルトが引っ張られて上がってしまうので、がっちり締め付けることができないんです。
その点、6点式だと腰ベルトを下からも保持しているので、しっかり肩ベルトを締めることができます。
サーキットに持って行くと便利なもの
ここまでは、サーキットでの疲労を抑える快適装備や、正確な操作を可能にするための装備を紹介してきました。
次にご紹介するのは、工具を中心に「サーキットであると便利なもの」です♪
トルクレンチ
ホイールナット/ボルトを増締めする時に使うトルクレンチは、限りなく必需品に近いグッズです。
サーキットを走るクルマのタイヤにかかる負担は公道の比ではなく、車両やホイールに何の異常もなくても、ホイールナットが緩むことがあります。
1本走るごとに、必ず4輪全てのボルト/ナットが緩んでいないか確認し、増締めしておきましょう。これを放置していると、最悪の場合は走行中にホイールが脱落し、運が悪ければそのままクラッシュに繋がるので大変危険です。
ただ、増締めする時に締めすぎると、今度は過度な負担がかかってボルトが折れてしまうリスクがあります。
そこで便利なのが、設定した以上の力で締めることがない、トルクレンチ。
適正トルク(10N/m前後が一般的で、ドア裏などに記載されています?)を設定しておくと、それ以上の力がかかったときに「ガチガチ!」と反発し、締めすぎを防止してくれます。
十字レンチより高価ですが、1500円の十字レンチか、3000円のトルクレンチか、というレベルの話なので、トルクレンチにしておきましょう。
エアーコンプレッサー(空気入れ)
これはタイヤの空気入れで、最近のクルマだと標準装備のパンク修理キットに付属していることもあります。
サーキット走行時にはタイヤの空気を少し抜いて、帰る前に補充するというのが理想的なので、用意しておきましょう。公道を走るだけなら適正空気圧に合わせておけば良いのですが、サーキットだとそうはいきません。
行動と比べて遙かに激しいコーナリングやブレーキングを行うため、タイヤの摩擦力も上がり、摩擦熱でタイヤの中の空気が加熱されて膨張し、空気圧が高まります。すると、公道で適正空気圧に設定していると、サーキットを走っている時は空気圧が高すぎる状態になってしまいます。
なので、走行中に空気圧が上がる分を見越して先に空気を抜いておいて、走行中に適正空気圧になるように調整します。そのままにしておくと、帰り道が空気圧不足ということになるので、帰る前に入れておく、というわけです。
サーキットにコンプレッサーが常設されていることも多いですが、他の人が使っていることも多いので、待つのがイヤな僕はクルマに積んでいます。
アウトドアチェア
これはただ、休憩時間を楽に過ごすため、それだけです(笑)
特に、走行会だと自分が走る順番が1時間に1回だったりするので、待ち時間が非常に長いです。ミニサーキットだと休憩スペースが用意されていないことも多いので、いすを持っていないとクルマのシートで休憩するしかありません。
でも、休憩する時ぐらいはクルマの外で休みたいですよね?
どうせクルマに積みっぱなしなので、ちょっと大きくても深く座れるタイプが良いです♪
Coleman(コールマン) ハイバックリラックスチェア グリーン 2000010503
衣装ケース(プラ製)
そう、押し入れの中で使うような、あの衣装ケースです。
サーキットとはまったく関係ないように見えますが…あると非常に便利です。
サーキットを走る時は、トランクを含めて車内の荷物は全て下ろして走ります。
この時に、トランクの中に衣装ケースを積んでおいて、そこにこまごまとした荷物を入れておけば、サーキットで衣装ケースをひとつ下ろせば準備完了となるので、とっても楽なんです!
また、普段のドライブ用のケースと、サーキット用の工具・グッズを入れたケースを分けておけば、サーキットに行く時だけ2つ目のケースを積んでいく、なんていう運用もできます♪(ただし、積み忘れ注意(笑))
そして、サーキットで走る時、外に置いた時も、突然雨が降ったりしてきても中身は濡れませんので、オススメですよ!
アイリスオーヤマ キャリーストッカー 幅40×奥行74×高さ31cm クリア AA-740
レジャーシート
これは荷物置き場や休憩スペースを作る時に使うという、すごく一般的な使い方をします(笑)
まくら
発想はパイプいすと一緒ですが、走行会の時に昼休みを挟むパターンだと、午前と午後の走行の合間が2時間近くなることがあります。そして、走行会は朝8時集合なんてザラで、サーキットは基本的に田舎にあるので、ほぼ例外なく早起きしています。
要するに、お昼寝用にまくらがあると快適ですよ、ってことです(笑)
僕はこれまでリアシートのあるクルマばかり乗ってきたので、昼休みはリアシートに座って、足をフロントシート側に投げ出して、枕を使って寝てました^^
クーラーボックス
夏場のサーキット走行時、これがあると本当に幸せになれます(笑)
クーラーを使うとエンジンパワーが落ちてしまいますし、エンジンをぶん回している時にエアコンを使うと、負荷がかかって故障のリスクも高まるので、サーキット走行中はエアコンを使いません。
そんな中で激しい走りをしていると、車内は灼熱地獄。
走り終わってヘロヘロになったあなたを待っているのが、放置されてぬるくなったポカリか、キンキンに冷えたポカリか、もう気分は全然違います(笑)
サーキットに行く途中のコンビニで板氷でも買っておけば、走行終了後に首筋に当てたりすると本当に気持ちいいので、オススメです。
友達の飲み物も入れてあげて、恩を売っておきましょう(笑)
Coleman(コールマン) エクストリームソフトクーラー 25L ネイビー 170-6752
まとめ
ここまでご紹介したものを揃えれば、楽しく安全にサーキット走行を楽しめる上に、快適性までついてきます!
なんだかんだ言ってサーキット走行って結構疲れるので(笑)、しっかり疲労対策もして楽しみましょう♪
ついでに、データロガーを持っていると、今後のサーキットライフがもっと楽しくなるかもしれません^^