中古車・輸入車にオススメするカーナビの選び方

最新機種の比較をする前に…そのカーナビ、取付できないかもしれませんよ!?

今どきの車にはもはや必須装備となったカーナビ。
最近の新車には標準装備されていることも多いですよね。

ところが、中古車や輸入車の場合、意外な落とし穴があることをご存知ですか…?

3台の中古車を乗り継ぎ(そのうち2台は輸入車)、次も20年落ちの国産車を狙っている僕が、中古車や外車で気を付けないといけないカーナビの選び方を解説します!

いますぐその機種を知りたい方はこちら→記事後半に移動します

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代表的なカーナビの規格(2DIN・ポータブル・1DIN+1DIN)

中古車・輸入車の話に入る前の基礎知識として、規格の話は避けて通れないのでここから説明します。
現在販売されているカーナビには、取付方法に応じて代表的な規格が3つあります。

2DIN

最も一般的なものが2DINという規格で、現行の大手メーカー製品の80%を占めます。
DINというのはナビやオーディオを取り付けるためのスペースの規格サイズです。

車内エアコンの吹き出し口の下あたりに、CDプレイヤーやカーナビの画面が付いていると思います。ざっくり言うと、CDプレイヤーの大きさが1DIN、カーナビが付いていたら2DIN、と考えれば、だいたい合っています。

一例:ロードスター(NC型)の2DINカーナビ

nc-navi出展:オートックワン

ポータブルナビ(PND)

ポータブルナビの2大勢力、ゴリラと楽ナビを両方使って比較した記事を書きました!

現在販売されているカーナビの大半は2DINですが、ポータブル型も毎年新製品が登場しています。
その名の通り、取り外し・持ち運びが可能なタイプで、車に組み込むものではないので、サイズの規格はありません。

pnd出展:ASCII.jp

インダッシュタイプ(1DIN+1DIN)

最近はめっきり少なくなっているこのがこのタイプ。
前述の通り、一般的なカーオーディオの規格が1DINというサイズなのですが、1DIN分に格納式のモニターを取付け、ナビ本体をどこか別の場所に設置するのがこのタイプです。

狭いスペースにデザインを損なわずに装着できるのがメリットですが、最近ではごく一部の高級機に用意されているだけで、非常に高価です。

一例:マセラティ クアトロポルテ

OLYMPUS DIGITAL CAMERA出展:ナビ男くん

外車には2DINスペースがない!?

さて、おしゃれな輸入車を買って、あとは便利なナビを取付け…と行きたいところですが、その前に!
その車に、2DINのスペースはありますか?

確認の仕方

まず、ぱっと見で分かる方法は、すでにナビやオーディオが付いている部分を見ることです。

たとえばこのフォルクスワーゲンゴルフのインテリアを見ると、エアコン吹出口の下に、その倍ぐらいの高さを持つオーディオが装着されています。これぐらいの大きさであれば、オーディオを外すことで2DINスペースが確保できる(というか、2DINサイズのオーディオがついている)ということになります。

golf-navi出展:カーセンサー

では、これはどうでしょう。

206rc-gorilla

これは、前の僕の愛車であるプジョー206RCで、エアコン吹出口の下に1DINのオーディオスペースはありますが、その下はエアコンの操作パネルがあり、外せる部分はありません。

この場合、2DINスペースは確保できません=2DINカーナビは取り付けできません。

※車種別に、コンソールを分解、エアコンパネルを移植するなどして2DINカーナビを設置可能にするためのキットが販売されていることもあります。

最新のS660やMINIにもつかない!?

最近のほとんどの車には2DINスペースがありますが、デザインを重視した小型車にはスペースが確保されていないことがあります。

新型MINI(F56)や、話題の軽スポーツ、S660などが良い例です。
高価な純正オプションのナビを付けるか、多少デザインが犠牲になるもののはるかに安上がりなポータブルナビを付けるか、悩ましいところですね。

s660-navi出展:Car Watch

2DINスペースがあっても、使い物にならない!?

「スペースがあった♪よかったよかった…」な~んて喜ぶのはまだ早い!

その2DINスペースにカーナビの画面があったとして、運転中に見ることができますか?

ここ10年ぐらいの国産車であればカーナビの搭載もかなり考慮されているので、比較的見やすい位置に2DINスペースが設けられていることが多いです。しかし、輸入車や2000年あたりまでの国産車の場合、2DINスペースは高級オーディオや「オーディオ+小物入れ」のためのスペースという位置付けの事が多く、運転中に視線を向けることは想定されていません。

つまり、運転中にカーナビを見ると、完全な脇見運転になるということです。

例:ユーノスロードスター
こんなところにカーナビがあると、運転中にチラ見するだけでも危ないですし、停車中の操作もしにくいですよね?

na-navi出展:みんカラ

選択肢はポータブルナビ(PND)しか残らない

このように、輸入車や中古車には2DINカーナビは装着できないことも多いです。

僕自身、最初の98年式スカイラインには見にくい場所に2DINナビ(クラリオンNX309)を付けていましたが、その後の2005年式プジョー206RC、そして2006年式アルファ147には2DINスペースがないことから、ポータブルナビ(ゴリラCN-GP710VD)を使っています。

そして、ユーノスロードスターを購入することになり、上の写真の通り2DINナビでは非常に見にくいことと、今使っているゴリラの地図無料更新サービスも終わってしまったため、カーナビを買い換えました。

_DSC6195

2015年オススメのポータブルナビ:楽ナビ AVIC-MRP600

僕が購入したのは、楽ナビ。

ゴリラ最新機種CN-GP540Dと比較

ここまで来て、ようやく競合機種と比較できます(笑)

楽ナビが優れている点
エアージェスチャー

楽ナビ最大の特徴がこれです。

ナビに手を近付けた時だけメニューのボタンが出てきたり、ナビの前で手を動かすとマップの縮尺を変更したりすることができます。

air-gesture

そもそも運転中にカーナビを操作することは御法度ですが…。
運転席から手を伸ばして、ナビのボタンを操作するのって結構コツがいることで、ボタンを押すつもりがマップがスクロールしてしまったり、となりのボタンを押してしまったりすることがあります。

ですが、よく使う機能をエアージェスチャーに登録しておけば、ナビの前に手をかざして動かすだけで操作できるので、だいぶ快適になります。
僕はマップの縮尺を100mと500mで切り替える機能を割り当てました。

ただ、センサー部に直射日光が当たると反応が鈍くなるのが少し残念です…。

無料更新

楽ナビは、2017年10月まで、マップの無料更新サービスがついています(毎月更新)。

ゴリラの場合、上位機種のGP745VDになると無料更新サービスが付きますが、楽ナビより4,000円ほど高価です。

新東名の浜松~豊田間や、圏央道の関越道~東北道~東関道の開通など、主要な高速道路の開通も数年後には控えているので、更新サービス付きの機種を選ぶのが間違いなくお得ですよ!

ゴリラの最新機に劣っている点
グロナス・みちびき非対応

カーナビとして、自車の現在位置を正確に表示することは何よりも重要です。
その点、GPSだけでなくロシアの測位衛星グロナスや、日本のみちびきに非対応であることは、楽ナビ最大の弱点です。

ただ、僕はこれまで3年以上ゴリラの旧型機種GP710VDを使っていて、GPSのみの測位で不便に感じたことがありません。

また、高架やトンネルでの測位はGPSもみちびきも関係ない(宇宙からの電波がいずれにせよ届かない)ので、むしろジャイロセンサーの精度が高い楽ナビのメリットの方が大きいです。

高価

ゴリラの一番安い機種であるCN-GP540Dは24,000円前後と、楽ナビより1万円以上安いです。

ただ、このモデルには地図の更新サービスはついておらず、安価なダウンロード販売でも1回9,000円かかります。
そう考えると、高速が開通する度に更新しても無料の楽ナビと、1年に1回の更新でも2回目で18,000円かかるゴリラを比較すると、楽ナビの方がお得です。

ゴリラにも無料更新サービス付きの機種はありますが、最も安価なGP745VDは43,000円するので、お得感はなくなります。

OBD2接続非対応

OBD2というのは、車のコンピューターからの情報を取り出す端子で、正確なスピードや移動距離、エンジン回転数や水温といった情報を受信することができます。

カーナビにどのような効果があるかというと、GPSよりも正確にスピードと移動距離を取り込むことができるので、トンネルや高架などでの精度が少しだけ上がります。とはいえ、車にジャイロやGセンサーは装備されていないため、トンネル内がカーブになっているような場合はそれほど効果がありません。

また、カーナビの画面上にスピードや回転数、水温やバッテリー電圧などの情報を表示することができるようになり、見た目は面白くなりますが、ナビとしての機能には関係ありません。

さらに、中古車や輸入車の場合、OBD2端子があっても取り込める情報が限られる場合が多いです。

車種や年式によって異なるので一概には言えませんが、概ね2000年以降に発売された国産車であればある程度のデータが取れることが多いです。一方、90年代の国産車の場合、そもそもOBD2端子自体が存在しないことがほとんどです。

輸入車の場合、端子はあってもまったくデータを取れないことがあるので、どうしても気になる場合は、同じ車種に乗っている方の情報を探すことをオススメします。

ただし、別売りの電源ケーブルを使用することで、固定式ナビと同じ方式である、車速パルスを取ることが可能です!
取付に多少の知識が必要ですが、OBD2非対応の車種でも使えるのは大きいです♪

格安ポータブルナビにご注意を!

価格.comなどを見ていると、1万円前後の格安ポータブルナビが数多く販売されています。

「最低限の曲がり角が分かって、目的地の近くまでいければいい!」と割り切るのであれば問題ないのですが、しっかりと目的地まで分かりやすい案内を求めるのであれば、避けるのが無難です。

詳細な市街地図が収録されていなかったり、ジャイロセンサーが無く高架やトンネルで自車位置が長時間おかしくなったりしますし、もちろん地図の更新サービスもありません。

カーナビ付きの中古車の場合、更新するのはお得か?

購入した中古車に、前のオーナーが装着したカーナビが残っていた場合、3年前ぐらいまでのモデルであれば、地図データを更新すれば充分に使えると思います。

ただ、それより古いモデルだった場合、仮にデータを更新したとしても使い勝手の面で最新モデルには劣るので、データ更新と比べても1万円程度の差額ですから、買い直しても良いと思いますよ。

まとめ

「売れ筋のカーナビが付かない」という落とし穴がある、中古車や輸入車のカーナビ選び。
だからこそ、間違いない機種を選びたいですよね。

ポータブルしか選択肢がありませんが、逆に次に乗り換える車にも乗せ替えられるメリットを活かして、長く使っていける機種を選びましょう♪

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