クルマ好きによるミニバン試乗レポ第二弾!新型ステップワゴン、おすすめのグレードは…

広さと視界はピカイチ!独身貴族にはまったく不要!(笑)

なんだかんだで1ヶ月近く前の話になってしまいましたが、S660の試乗ついでに、発売直後のステップワゴンにも試乗してきました!

まさかのミニバン第二弾!せっかくアルファードにも乗ったので、何かの参考になればと思い…^^;11215355_687909517981706_667291919_o

まったく走りを語るクルマでは無く、エンジンも1種類しかないので比較のしようもないのですが、そこは55ドライブ、走りの話から始めます(笑)

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走行性能

国産ミニバン初のダウンサイジングターボ

欧州メーカーにだいぶ後れを取りましたが、いよいよダウンサイジングターボがミニバンにも採用されました。

謎の高回転仕様??

従来の2リッター自然吸気のR20Aから、新開発の1.5リッターターボのL15Bに変更されました。
排気量は落ちていますがターボ化の恩恵で最大トルクは向上しています。

ただ、どういうわけか最大トルク/発生回転数は先代の19.7kgm/4,200rpmから、20.7kgm/5,000rpmとなぜか高回転型になっています。一般的にはターボ化することで低回転から高トルクを発生させることができるはずなので、この逆行している設定には疑問が残ります…。

気持ちの良いエンジンではない

そんな不思議なL15Bですが、走ってみても気持ちの良いものではありません。

一言…いや二言で言うと、上質さに欠け、走りが安っぽいと感じました。
パワーが欲しくてグッと踏み込んだ際、トルク感はあるのですが、粗雑なうるささを感じますね。また、「ターボ」という言葉から雰囲気を連想できるような方にとっては、許せないターボかもしれません。とにかく、ターボらしくない…。ファミリーカーなので当然ですが、ドッカン感もなければターボラグも感じないので、何も考えずに運転したら自然吸気エンジンかと思うぐらいです。

組み合わされるトランスミッションがCVTということもあるのでしょうが、フォルクスワーゲンのTSIのようなキビキビ感やパンチはありません。

…えーと、ステップワゴンの試乗記にこんな考察は求められていませんよね(笑)

燃費と税金が安くなりました

家族持ちに嬉しい話は、「排気量1,500cc未満」の括りに入るため、自動車税が毎年5,000円安くなることです。
また、燃費も街乗りの短距離試乗でリッター10km弱だったので、普通に使用して大体リッター13kmくらいにはなるでしょう。

[rakuten5]

シート・乗り心地

視界の良さは抜群

運転席からの視界の良さはこのクルマの最大のウリかもしれません。

前方・左右の視界がとにかく広く、死角がかなり少ないです。
普段ミニバンなんて乗りませんが、後方視界も良く、バックモニターが無くても困らないとすら感じました。

後述する「わくわくゲート」を採用した結果、リアウインドウにやや太い柱が縦に走ることになりますが、それでも後方視界の妨げになっているとは感じませんでした。

更には合わせ鏡により、左側Aピラーの部分には車両左前方端が映し出されます。そこまで活用頻度は高くないかもしれませんが、いざという時に心強そうです。

2列目はライバルと大差なし

後述する3列目の良さと比べると、2列目は可も無く不可も無く、特筆すべき点はありません。

3列目は広々!

3列目のシートは広々としています。

5ナンバーサイズで3列シートがあるミニバンだと、2列目の人がある程度リラックスして座ると、3列目の人は足を収めるので精一杯であったり、体操座りに近い姿勢を強いられたりすることがしばしばあります。しかし新型ステップワゴンでは、ギリギリではありますが、それなりにゆとりを持った姿勢で座っていられます。これなら2列目のシートを奪い合って兄弟喧嘩が勃発する心配もなさそうですね。

また、3列目にも12V電源がついているので、スマホやゲーム機を充電しながら楽しむことができます。

2列目にゆとりを持ってシートをセットした後、3列目に座った時の写真。11182997_687909621315029_1792073322_o

収納・機能性

話題の「わくわくゲート」のメリットとデメリット

この新型ステップワゴンの1つのハイライトが「わくわくゲート」です。

トランクルームのバックドアを従来の上下開閉機能に加え、縦に二分割して左側が冷蔵庫のように左右に開閉します。11211558_687909577981700_1917987420_o

まるで冷蔵庫…。

ちなみにこのわくわくゲート、3列目にここから乗り込むことができると謳っていますし、ご丁寧にアシストグリップまで付いてますが、「トランクから乗り込む」という非常識に、「できるよ」と言われてもちょっと躊躇ってしまうかもしれません(笑)

メリット:狭い場所でも開閉できる

このわくわくゲートのメリットは、狭い場所でもトランクルームに荷物を出し入れできることです。これだけ背が高いクルマになってくるとバックゲートも縦長で、後方にそれなりの余裕がないと開閉できません。一方でわくわくゲートならば狭いスペースでも横開きできるので便利です。

デメリット:リアゲートが重い

一方、このわくわくゲートによってバックドアが通常より重いのは事実です。

上下に縦開きした際、特に閉める時に力のない方や子供には重く感じるでしょう。
さらに言えば、デザイン的にもリアの真ん中に縦のラインがはっきりと切り裂くわけですから、気になる人もいると思います。

圧倒的なラゲッジスペース

これはホンダ車ならではでしょう♪
3列目のシートを床下収納ができ、ラゲッジスペースを完全にフラットな状態にできます。

これは、初代フィットから始まったホンダの特許である、薄型の燃料タンクが運転席下側に配されているからなせる業です。

この3列目を格納する操作・戻す操作とも、紐を引っ張るだけ。片手で楽々操作ができてしまいます。力のない方でも苦労することはありません。それでいて低床で開口部地上高が低いですから、重たい荷物の出し入れも非常に簡単です。

スイッチ類の操作性は良い

「かゆいところに手が届く」かどうかは、特に長距離ドライブをした際に重要なポイントになるのではないでしょうか。

新型ステップワゴンの操作性は高い方であると言えます。たとえば、アームレストに肘をかけたまま指を伸ばせば、シートヒーターやエアコンの操作スイッチを操作できたり。11207763_688994004539924_668628060_o

ただ、ここにスイッチが整然と密集しているので、直感的な操作はしにくい…これが少し残念ではあります。

「Honda SENSING」について

約10~15万円のオプション(グレードによって価格は異なる)となる「Honda SENSING」。

最近は自動ブレーキを搭載した車種も増えてきましたが、これはその中でも高性能な部類に入り、以下の機能を搭載しています。

  • 衝突軽減ブレーキ
  • 誤発進抑制装置
  • 先行車発進お知らせ機能
  • アダプティブ・クルーズ・コントロール
  • 標識認識機能
アダプティブ・クルーズ・コントロール

これは先行車を検知し自動で加減速を行ない、基本的には指定した速度を維持しつつも、車間距離を維持しながら走行する機能で、長距離、特に高速道路走行で便利かもしれません。個人的には原始的なクルーズコントロールすら、眠くなってしまうので苦手ですが…(笑)

標識認識機能

これは制限速度や一時停止の標識などを検知してマルチインフォメーションディスプレイに表示するもので、メルセデスやボルボに装備されている機能というイメージで、そんな機能がステップワゴンに装備されていることは驚きです。11215324_688994091206582_998646469_o

画面表示される標識の大きさが、なんだか小さいのは気になりますけどね。

ライバル車との比較

最強のライバルとして挙げられるのはトヨタの「ノア」「ヴォクシー」。
続いて日産の「セレナ」でしょう。

使い勝手で見ると、3列目シートの差だけでステップワゴンの圧勝です。
ライバルの3車種はどれも3列目は跳ね上げ式。間違っても片手で収納はできません。

一方、様々なエアロパッケージから選択できる「ノア」「ヴォクシー」は、デザインの好みという意味では優れているともいえます。

安さで選ぶなら「セレナ」ですね。

敢えてオススメするグレードは、G。

この手のミニバンだと迫力あるエアロパーツを装備したグレードが人気のようで、その観点ならば「スパーダ」を選ぶことになるでしょうが…。スパーダにナビなどをつけるとあっという間に300万円超えです。そんなに出すんだったら、格上のオデッセイや、人気のアルファードを選びたいですよね、サイズさえ許せば。

というわけで、オススメするのは通常ボディの「G」。車体は248万円から。

オプションはコレ!

  • Honda SENSING
    前述の運転支援機能に加え、自動的に1列目のサイドエアバッグとカーテンエアバッグが付いてきます。
  • リア右側のパワースライドドア
    スライドドアが半ドアで閉まらない!なんていうのは、もう過去のお話しなんですね…。
  • ホンダインターナビ(メーカーオプションの方)
    ナビについては、社外品の方が安くてモニターが高解像度だったりはするんですが、ホンダ純正のインターナビもなかなかの性能です。プローブ情報を利用したリアルタイムの渋滞情報を元にしたルート探索や、新規道路データ配信を受ける機能、これだけなら社外品にもありますが、通信費込みというのはなかなかありません!さらには、リアモニターを付けるついでに「マルチビューカメラ&リアエンタテイメントシステムパッケージ」というセットオプションを選ぶと、パーキングアシスト機能も付いてきます。

これらの装備を加味した場合、約301万円。これにフロアマットにバイザーを付けて、メンテナンスパックを付けてコミコミ350万円程度。

もう少し予算を抑えたい方は、「G」にナビと右側のパワースライドドアを付けた仕様が276万円。
これなら、コミコミ300万円くらいで行けますね。

納期について:即納車もありうる!?

人気車種の最新モデルなので相応の期間が必要と言われていますが、定番グレードの黒や白といったボディーカラーのものは、ディーラーが先に確保して在庫している場合もあり、そのような場合は1ヶ月程度での納車も可能とのことです。

「すぐに欲しい!」という方も、モノは試しでディーラーに問い合わせてみてはいかがでしょうか。

ちなみに、新古車を見つけることができれば、納期は一気に短縮・価格もグッと低い1台に出会えることがあります。

こちらのサイトでメーカー・車種名を入力し、備考欄に「新古車希望」と書いておけば、一般の中古車サイトに掲載される前の非公開情報から、新古車を探してもらうことができますよ。

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まとめ:使い勝手は最強のミニバン

使い勝手の良さ。これがミニバンに求められる最優先の性能です。
だとしたらステップワゴンほど使い勝手の良いミニバンは他にないと思います。

他社がデザインに力を入れている中で、初代からデザインよりも実用性を最優先に進化してきたステップワゴンは、最新モデルになっても、最も使いやすい・乗りやすい・経済的なミニバンだと思います。

運転のしやすさや道具としての扱いやすさは女性や子育て世代の方にも優しいと感じました。

今の愛車を高く売って、購入予算を稼ぎましょう♪

「あと10万あれば、あのオプションに手が届くけど…さすがにこれ以上は無理。」

そう思っているあなた、諦めるのはまだ早い!

ディーラーに下取りなんかに出さずに、一括査定で一番高く買ってくれるお店に売れば良いんです!
ちょこっと手間は増えますけど、それで欲しいオプションが付けられれば、安いもんじゃないですか??

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