小さくて軽くて、オープンでオシャレで、安くてリア駆動のクルマが欲しい!
試乗会も開催され、だんだんと市販車の情報が明らかになってきた、マツダの新型ロードスター。
今のご時世、貴重なライトウェイトスポーツカーですし、ドライブが楽しいオープンカーということで凄く欲しい1台です♪
なんですけど…買えない(笑)
2015/3/20追記:
先行商談予約受付が開始され、価格やグレード構成も明らかになりました♪
NDロードスターを買えない2つの理由
そもそも新車が買えない
新型ロードスターの最低価格は、最低グレードであるSの249万4800円です。
ロードスターの歴史を振り返ると、一番安いベースグレードでも普段乗りに問題なく使える装備が備えられていましたので、今回もそうであれば何の心配もいりません。
幸いにして、今回もそうでした^^
しかし一方で、最近の流れ…というかトヨタ86の例では、RCという最低グレードが200万円で用意されていました。これはレース車両のベース車という扱いで、内装は取り外される前提なので質感どうこうというものではなく、エアコンすらオプション設定です。また、外装についても社外パーツを組むか、逆に何もしないかのどちらかが普通なので、無塗装の樹脂バンパーが装備され、カッコいいエアロやスポイラーはありません。
もしマツダがこの流れに乗っかり、250万円でエアコンレスだったりした場合、普段乗りに使えるグレードはなんだかんだで軽く300万円を超えてくるはずで、僕としてはロドにそこまで出そうとは思えません。
「欧州車の似合う男」でありたい
NDロードスター、歴代モデルの中で一番カッコいいと思っていて、繰り返しになりますが、欲しいんですよ!
でも、マツダの国産車なんですよね、当たり前ですけど。
これから、すごく痛いことを書きますよ…/(^o^)\
僕は最初こそスカイラインでしたが、その後はプジョー、アルファロメオと乗り継いでいます。
すると、ほぼお世辞でしょうけど、「たかっかアルファ似合うね!」とか言ってもらえることもあるわけです。
お世辞でも、ちょっと嬉しいんですよね(笑)
さらに、次期愛車選びの妄想トークをしていて国産車を挙げたりした時、「たかっかぽくない」なーんて言われると、やっぱり嬉しい(笑)
つまり、「欧州車の似合う男」になれたんだな、という思い込みに浸ることができているわけです!(爆)
※イメージ写真(爆)
マツダのクルマは素晴らしいと思いますよ!
でも、「マツダの似合う男」より「ヨーロッパ車の似合う男」でいたいじゃないですか!?
…300万円のクルマすら買えない若僧がこんなこと言ってるの、ホント痛々しいですよね(笑)
100万円以下のロードスター対抗馬(輸入車限定)
というわけで必然的に、安い輸入中古車のオープンカーで、しかも比較的コンパクトなクルマを探すわけです。
最高の選択肢はロータスエリーゼですが、100万円などあり得ないのでアウトです。
MG TF:ある意味ロードスター以上の1台!?
マツダロードスターの特性を兼ね備えた上、むしろ上回るとすら言えるのが、MG TF。
MG TFってどんなクルマ?
MGは、その昔はMGBやミジェット等のオープンカーをヒットさせた老舗のオープンカーのメーカーですが、やがてローバーの傘下となり、セットで倒産して今や中国メーカーに買収された、イギリスの自動車メーカーです。
その最後のオープンカーが、2002年に発売されたTFです。
上位グレードである160は、ちょうどNBロードスターの1.8RSと同等の寸法・車重であり、日本でも非常に扱いやすいサイズです♪
MG-TF | NBロド 1.8RS | |
---|---|---|
サイズ(mm) | 3850x1630x1260 | 3955x1680x1235 |
ホイールベース | 2380mm | 2265mm |
エンジン | 直4 1.8L NA | 直4 1.8L NA |
馬力 | 160ps | 160ps |
トルク | 17.7kgm | 17.3kgm |
車重 | 1120kg | 1080kg |
駆動方式 | MR | FR |
惜しいことに、ホイールベースがロドより10cm長いので、コーナリングのキビキビ感では劣りそうです。
とは言っても、イギリス車ですから右ハンドルが標準というのは嬉しいポイント。
ミッドシップオープンスポーツ、最高じゃないですか!
そんなことより何より、このクルマはMRなのです!
軽量コンパクトのミッドシップオープンスポーツカー、そしてエリーゼのように乗り降りにも苦労することもない、そんな素晴らしいクルマなかなかありません!
TF最大の欠点:ディーラーがもうない
良いことずくめに見えるTFですが、超マイナーであることにはもちろん理由が。
本国での経営状態悪化に伴い、日本のディーラー体制も頻繁に変わり、2005年には日本の正規ディーラーは消滅してしまいました。このため、メンテナンスを頼めるショップは、かつてローバー時代にメンテナンスをしていたBMWディーラーの一部や、一部のMG車を得意とする修理工場ぐらいしかありません。
一方で、お世辞にも信頼性が高いとは言えないMG車とローバーKエンジンの組み合わせ、さらにはオープンカーとしてのルーフ開閉機構を持つTF、故障のリスクが常に付きまとい、パーツも簡単に手に入るものではありません。
スペック上は文句なしのMG-TFですが、維持していくのは大変です。
中古相場でもなかなかお目にかかりませんが、カーセンサーによると相場は138万円。
ただし、これは在庫車の平均価格であり、そもそも記事を書いた時点でこの1台しかないので、100万円以下の個体も出る時は出るんだと思います。
スマートロードスター:輸入ライトウェイトコンパクトとしては誰にも負けないけど…
正直、購入候補ではありませんが(笑)、軽くて小さい輸入車のオープンカーとしては外せないのがスマートロードスター。
そのサイズは初代NAロードスターよりもコンパクトで、車重も830kgと、1.6Lモデルよりも130kg軽いです。
しかも、スマートなのでなんとRRレイアウト!ここだけ見ればポルシェと同じ♪(笑)
が、搭載するエンジンは3気筒の700ccで、82馬力を発揮…あとちょっとで軽自動車です(笑)
足回りやブレーキの設定もスポーツカーとは言い難く、あくまで雰囲気重視のクルマですね。
スマートロードスター | NAロド 1.6 | |
---|---|---|
サイズ(mm) | 3430x1615x1205 | 3970x1675x1235 |
ホイールベース | 2360mm | 2265mm |
エンジン | 直3 0.7L ターボ | 直4 1.6L NA |
馬力 | 82ps | 120ps |
トルク | 11.2kgm | 14.0kgm |
車重 | 830kg | 940kg |
駆動方式 | RR | FR |
これを買うぐらいなら、ビートやカプチーノ、そしてもうすぐ発売のS660に行きますね。
BMW Z3ロードスター
次の候補として挙がるのが、ユーノスロードスターの大ヒットを受けてBMWが追随したという、Z3。
1997年に発売された初期型はなんと5ナンバーで、直4 1.9L・140馬力・車重は1220kg。
これはNCロードスターよりコンパクトでやや重く、パワーは劣るというものです。
最終型もマイナーチェンジなのですが、ボディがNCロードスターより一回り大型化し、直6 2.2L・170馬力・1310kgというスペックになり、パワーは上がりましたが、「ライトウェイト」とは言えない車重になっています。
Z3初期型 | Z3最終型 | NCロドRS | |
---|---|---|---|
サイズ(mm) | 4035x1690x1275 | 4060x1740x1280 | 4020x1720x1245 |
ホイールベース | 2445mm | 2445mm | 2330mm |
エンジン | 直4 1.9L NA | 直6 2.2L NA | 直4 2.0L NA |
馬力 | 140ps | 170ps | 170ps |
トルク | 18.3kgm | 21.4kgm | 19.3kgm |
車重 | 1220kg | 1310kg | 1120kg |
駆動方式 | FR | FR | FR |
軽さの初期型か、「シルキーシックス」の最終型か
軽さの初期型か、「シルキーシックス」と称される伝統の直列6気筒エンジンの最終型か悩みますが…。
僕は走りもさることながら、官能性も重視するので、最終型を選ぶと思います。
そして、好みの問題とはいえ、このエクステリアデザイン。
今見ても実に美しいデザインだと思います。
相場は18万円~127万円と、年式・グレードによって幅があります。
また、ここでは触れませんでしたが、2.8L~3.0Lエンジンを搭載する上位モデル、そしてM3のZ3版と言える、Mロードスターが、さらにはハッチバック仕様のZ3クーペ/Mクーペがラインナップされています。
この時代のBMWはバリバリの電子制御ではなくパーツも豊富と言うことで、維持には困らないと思います。
Z3の不安なところ
ただ、ハンドリングと安定性がとにかく高いドイツ車、ロードスターのような軽やかな走りを期待できるのかが不安なところです。
最近のBMWだと、安定しすぎて面白さを感じないので…。
また、惜しいのは、手動ソフトトップであること。
やはり屋根を閉じた状態のデザインはハードトップの統一感が勝りますし、快適性でもかないません。
幌だとデザインや耐久性、防犯性など、どうしても見劣りしますよね…。
また、手動式だと気軽にオープンにすることを妨げる要因になってしまいます。
一方で、故障のリスクは減るので、この年式の中古車と考えると、安心材料と捉えることもできますね。
メルセデスベンツSLK
BMWとくれば、当然ベンツも対抗馬を用意しています。
BMW Z3と同様、1997年に登場したのがSLKで、最もベーシックなSLK230がロードスターに一番近い存在です。
とはいえ、それでも車重は1350kgと、Z3の最終型よりも重め。
ちなみに車両寸法はほぼ同じです。
SLK230 | Z3最終型 | NCロドRS | |
---|---|---|---|
サイズ(mm) | 4010x1745x1280 | 4060x1740x1280 | 4020x1720x1245 |
ホイールベース | 2400mm | 2445mm | 2330mm |
エンジン | 直4 2.3L スーチャ | 直6 2.2L NA | 直4 2.0L NA |
馬力 | 193ps | 170ps | 170ps |
トルク | 28.6kgm | 21.4kgm | 19.3kgm |
車重 | 1350kg | 1310kg | 1120kg |
駆動方式 | FR | FR | FR |
搭載するエンジンはスーパーチャージャー付きの直列4気筒2.3Lエンジンで、193馬力を発揮。
パワーはZ3を超え、トルクは圧倒しています。
スポーツカーというよりは、小さな高級車。
ライトウェイトオープンスポーツという観点からはZ3に軍配が上がりますが、SLKはブランドイメージの通り、スポーツというよりは高級感を重視した車です。
素っ気ないZ3の内装と比較するとゴージャスですし、スタイルもアグレッシブと言うよりはエレガント。
また、すべて5速ATの設定で、MTの設定はありません。
電動ハードトップ装備は嬉しい♪
そんなSLKですが、Z3と比較した場合の最大のアドバンテージはバリオルーフ=電動ハードトップを備えることです。これにより、気軽にオープン走行を楽しめ、屋根を閉じても美しいクーペスタイルが実現するのはポイント高いですよね。
中古車相場は25万円~139.9万円と、Z3同様に幅があります。
なお、上位グレードとしてV6 3.2Lエンジンを搭載するSLK320、さらにそれにスーパーチャージャーを搭載したSL32AMGが用意されています。
軽くてコンパクトな現代のFRスポーツと言えば…トヨタ86と比較
結局のところ、マツダロードスターは軽量&コンパクトで、しかも走りも楽しめるFRオープンスポーツとして、唯一と言ってもいい存在であることが分かります。
そして、輸入車でこのジャンルに当てはまるのはロータスエリーゼとMG-TFだけ。
Z3も良いクルマなんですが、やはりそのサイズ感ではロードスターの代わりというのは苦しいところです。
ですが、よく考えてみると、今の目で見れば十二分にスポーティだということに気付きました。
そう、トヨタ86との比較です。
Z3最終型 | 86 G | |
---|---|---|
サイズ(mm) | 4060x1740x1280 | 4240x1775x1320 |
ホイールベース | 2445mm | 2570mm |
エンジン | 直6 2.2L NA | 直4 2.0L NA |
馬力 | 170ps | 200ps |
トルク | 21.4kgm | 20.9kgm |
車重 | 1310kg | 1210kg |
駆動方式 | FR | FR |
大型化したZ3の最終型でも、86よりコンパクトでホイールベースは13cmも短く、キビキビした走りを予感させます。そしてパワーは負けますがトルクは同等です。
とはいえ、車重はZ3が100kg重いので、絶対的な速さでは86が上でしょうね。
大切なのは速さじゃない。「速さを感じやすい」こと。
声を大にして言いたいのは、絶対的な速さよりも、「速く感じること」が大切だということです。
スピードを出したいのは爽快感を味わいたいからだと思うのですが、逆に言えば、爽快感を味わえるのならスピードは控え目でもいいわけです。
その点、パワー負けしていても開放感溢れるオープンボディと、非常に低い着座位置の組み合わせは、かなりのスピード感を感じられるはず。
要するに、なんだかZ3が欲しくなってきた、たかっかなのでした(笑)
結論
「故障もメンテも怖くない!」という方は、NBロドのスペック&ミッドシップレイアウトを併せ持つMG TF。
維持の安心感や、官能性も欲しい方はZ3。
高級感やデート目的、ステータスが欲しい方はSLK。
僕と同じお悩みを持つそこのあなた!
早速お財布と相談しながらNDの代わりを探しましょう♪(笑)
2015/3/20追記:
先行商談予約受付が開始され、価格やグレード構成も明らかになりました♪
コメント
[…] てきた、マツダの新型ロードスター。 [紹介元] NDロードスターは買えないので、手の届くライバルを検討してみた | 55ドライブ -楽しいドライブコースから始まる、魅惑のカーライフ- […]
私はNCロードスターを買いました
…すいません
ターくんさん、こんにちは。
NCもクルマとして決して悪くはないと思いますよ!
軽快感やハンドリングで前後の世代に劣る面はあると思いますが、一方でグランドツーリングカー的な用途であれば歴代ロドの中で一番だと思います♪
あれ?308CCは、無しですか?
308CCは素敵なオープンカーだとは思いますが、大きく重いFF車ということで、ロードスターの代わりにはならないと思うんですよ。