いよいよ登場した新型ロードスター、頑張って最初の週末に試乗記を書きました!(笑)
7/6追記:
関東マツダの1日試乗キャンペーンで、丸1日ワインディングを走りまくった試乗記も書きました♪
(気になった細部の写真を撮っていたら、外観を撮り損ねたので友人から転載許可をもらいました)
正直なところ、先月NAロードスターを買ったばかりですし、NDも大変魅力的ではありますが、僕自身はNCにも設定があったRHT(リトラクタブルハードトップ)待ちなので、すぐに買うことはないんですけどね^^;←そもそもお金も無いです(笑)
それでは、55ドライブ流、「他ではあまり書かれないこと」を中心とした試乗記を性懲りもなく書かせて頂きます♪
1日乗りホーダイキャンペーンも実施中!
以前から、マツダ車各種の1日モニターサービスが実施されていましたが、さっそくロードスターも対象車種となりました!
関東マツダ全店で、平日限定ではありますが予約受付が始まっていますので、普通の試乗では飽き足らない方はぜひどうぞ!
走行性能
NAロードスターを持っていると、「原点回帰」と言われる今回のND、おのずと期待は高まります!
スポーティか否かは…試乗だけじゃ分からず
しかし、ディーラー周辺の市街地をほんの10分ちょっと走るだけですから、ロードスターの本質と言えるスポーティな走りを試すわけにもいかず、そのあたりの感触を書きようがありません…。普段、車高調も入ってフルバケットシートに包み込まれながら運転しているため、走行性能については公平な比較ができません。
なので、「街乗りに関して、少なくともボヤけていることは一切無い!」とだけ書くに留めます。
乗り心地はいいです
国産スポーツカーがガッチガチ、なんてことは今時まずありませんが(某タイプRを除いて…(笑))、腰にガツンガツン来ることはありません。
路面のデコボコはダイレクトに拾うように感じましたが、やや柔らかめのシートなので不快とは感じず、逆にステアリングから感じる入力は、スポーツ走行時のステアリングインフォメーションとして有効なのではと感じました。
燃費:1.5LのSKYACTIVにしてはイマイチ?
試乗時の燃費は9.0km/Lでした。(エアコンON、男性2名乗車)
1.5LのSKYACTIVにしてはずいぶん悪い数値なので、おそらく市街地での試乗だからだとは思いますが…。
エンジンはハイオク仕様ですがレギュラーも可、という表現なので、よほど切羽詰まっていればそこで節約することは可能です^^;
インテリア
ドライビングポジション
最近はデミオにすらオルガン式アクセルペダルを装備するなど、ドラポジや操作性にはかなり力を入れているマツダ。新世代のマツダを代表するスポーツカーであるロードスターですから、かなりこだわって設計されていることが、座っただけで分かります。…走りに関わる部分に限定して(笑)
着座位置とペダル配置
ロードスター伝統の低い着座位置は、普段NAに乗り慣れていると特に違和感を感じません。さらに、NCと比較してペダルの位置関係を最適化したということなので、長距離ドライブをした際の疲労度に響いてくるのではないでしょうか。
新開発のネット素材を用いたというシート、ちょっと柔らか目のような気はしますが、言われなければ新素材だとは感じないレベルです。スポーツカーの純正シートとして充分なホールド性だと思います。
メーター周り
メーターは一般的な3眼式で、左からインフォメーションディスプレイ、タコメーター、スピードメーターとなっています。
カタログの写真を見ると、どれも同じ輝度で表示されているように見えますが、試乗車では一番左のインフォメーションディスプレイは薄暗く感じました。
昼間だったので、光の入り方によっては瞬時に読み取ることができないことがありました。
またタコメーター内に小さくギア表示などがあるんですが、「それじゃ見えないよ!」と叫びそうになりました(笑)
マツダコネクト
ダッシュボードの上端に「マツダコネクト」のディスプレイがあり、センターコンソールのシフトノブ左手前にコントローラーがあります。親が乗っているBMW3シリーズ(F30)の「i-drive」に似た雰囲気を感じます。
ただ、運転席に座った状態でコントローラーを操作しようとすると、身体をずらすか、左手の手首をかなり内側に曲げなければいけません。
※初代ロードスターのパワーウィンドウスイッチほどではありません(笑)
BMWの操作が楽だとは思いませんが、それ以上に操作しにくく感じました。
なお、停車中はタッチパネル画面で直接操作可能なのですが、走行中はコントローラーしか使えないので、この場所だとドライバーが走行中に操作することはできないと思います
細かすぎる難点:センタートンネルの出っ張り
強いて難点を挙げるならば、左足の足元にある、センタートンネルの出っ張り。
(写真中央上部に小さく見えるのがフットレストの下端です)
フットレストに左足を置いている限りは何の問題もありませんが、長時間運転してると、たまに足を手前に寄せたくなるじゃないですか?あれをやると、この出っ張りにひっかかるんです。
それだけギリギリまで部品配置を詰めて車体を小型化したということなんでしょうから、通常の運転姿勢時には影響しないことをむしろ評価するべきかもしれませんね。
悪しき伝統のオマージュ?(笑) 痛いアームレスト
アームレスト部分には、NDになってもクッションが付いてません。
後からどうとでもできる部分なので、影響は少ないんですが…まさかこれも初代のオマージュなんでしょうか!?(笑)
初代はちょうど肘の先っぽが当たる部分にパワーウィンドウのスイッチがあり、1速→2速のシフトアップ時に高確率でぶつけるというひどいものでしたので、25年の歳月をかけてそこは進化していますwww(※NB型の時点ですでに解決しています)
デザイン
今回のNDのインテリア…本当に素晴らしいと思います。
前車のアルファ147と同等…はちょっと言い過ぎかも知れません。ですが、質感こそレザーを贅沢に使ったアルファには及びませんが、デザイン面はイタ車とドイツ車のいいとこ取りと感じます。
(この写真も友人から転載許可をもらいました)
最先端装備と初代へのオマージュを両立
マツダコネクトに代表される最先端機器の機能を盛り込みながらもボタンやスイッチ類は必要最小限、基本的な造形は最近のBMWのような直線基調のシャープなデザインなのに、円形のエアコン吹出口やダイヤルを見事に調和させ、初代へのオマージュすら感じさせます。
そして、話題のドアトリム上部のボディ色塗装。
「インテリアとエクステリアの境界を無くした」とのことで、言うまでもなくカッコいいので、自分のNAに取り込めないか考えているぐらいです(笑)
ちなみに写真だと、ボディが黒なのにトリム上部が白で塗装されているように見えますが、これは保護シートが貼ってあるだけで、ボディ同色塗装となります。
スポーツカーにふさわしい、運転席からの眺め
初代ロードスターのインパネは当時でも「シンプル」と表現され、今の目で見れば「クラシカル」。
その点、新型ロードスターは「現代のスポーツカー」を名乗るのに恥じない眺めです。ランボルギーニのような「人為的なコクピット感」ではないのに、そう感じさせてくれるのは不思議な感じがします。
機能性
乗り降りはしやすい
同時期に発売されたホンダのS660とは正反対で、新型ロードスターでは、そこまでドアを大きく開けることなく乗り降りができます。
フルバケ乗りの作法である、「ピラーに手をかけて、尻を浮かせながら足を出す」というアレを知らない人でも、車内やドアに足をぶつけることなく乗り降りできると思います。
運転席から幌の出し入れができるのはホント
自分のNAはハードトップが装着されており、実は幌を操作したことが無いのですが…NDの幌は、たしかに運転席に座ったままで出し入れできました。
とはいえ、突然の雨で路肩に止めて急いで閉める…みたいな時には便利ですが、下りて操作した方が確実です。
収納スペースは意外と充実
トランク
NCと比較して容積は狭くなったトランクルームですが、機内持込サイズのスーツケースが2個入るので、充分です。
そしてこれまでのロードスター同様、ルーフはトランクとは別のスペースに格納されるので、「屋根を開けると荷物が入らない」なんてことにはなりません。
収納スペース
NCと同様、左右シート後部とその間の内装部分や、コンソールに小物入れがついています。
脱着式で助手席やコンソール後部に装着可能なドリンクホルダーもついており、社外品を購入する必要がないのはいいですね。
写真は、左右シートの間の内装部分にある小物入れで、車検証を入れられるぐらいのスペースです。
拭きやすいエンジンルーム!?
本気で考慮したのかは怪しいところですが…「ロードスターオーナーはエンジンルームまできれいにする人が多い」んだそうで、メーカーもそれを意識して拭きやすいようにも配慮したとのこと。
走りにもユーティリティにも一切寄与しない部分ですが、「所有欲を満たす」というただ1点のための配慮なんだとすれば、マツダのロードスターにかける想いが分かりますね。
エクステリア
適度な「魂動」デザイン
CX-5に始まった「魂動」デザイン、個人的にはあまり好きではありませんでした。その最大の理由は、ガバっと口を開けたフロントグリルで、CX-5のようなSUVならともかく、デミオまであんな大きいグリルを付けているのは好きになれません…。
しかし、ロードスターではあの口は採用せず、曲線基調のボディラインで魂動デザインをフル活用してくれたので、本当に美しいと思います。
フロントマスクとリア回りは現代のスポーツカーそのものですが、横方向から見ると絞られたボディに初代のラインを感じることもでき、NAを所有してあらためてNDのデザイン性の高さに感心しました。
このデザインを引き立てるのは、マツダ車のイメージカラーとなっている「ソウルレッドプレミアムメタリック」。ディーラーの展示車は「ジェットブラックマイカ」、試乗車は「クリスタルホワイトパールマイカ」でしたが、アルファロメオの赤が似合うように、このようなデザイン性の高いクルマにモノトーンな色を選んでしまうのは、ちょっと勿体ない感じがします。
インチダウンの本気
発表時に驚いたのが、標準装備のホイールが16インチとなり、NCからインチダウンされたことです。
ライトウェイトスポーツカーでサーキット走行する方はよくご存知だと思いますが、軽量化の観点や、荷重移動のしやすさから小径ホイールに太いタイヤを履くことは、走行性能上のメリットも大きいんです。実際、僕はプジョーもロードスターもインチダウンしています。
また、タイヤの中の空気の量が増えてクッション性が高まるので、乗り心地もよくなります。
ですが、今はミニバンのドレスアップで19インチホイールなどを付ける時代ですから、「小さい=ダサい」と取られることも事実。そんな中、16インチ採用に踏み切ったことは、ロードスターの立ち位置を完全に理解しているからこそ成すことができた英断です。
購入時のポイント
ガチンコのライバル車はありません!
昔からそうですが、ロードスターにガチンコのライバルはほとんど存在しませんでした。一時期はMR-Sがありましたが生産終了してから久しく、強いて言えばロータスエリーゼでしょうか。
スポーツカーとして:トヨタ86/スバルBRZ?
強いて挙げるならこの2台。
ただこれも実際はサイズやパワーからしてワンサイズ大きなクルマになるので、直接の比較対象にはならないと思います。というか、「300万円で手に入る新車の国産FRスポーツ」が他に無い、というそれだけの話です。
コンパクトスポーツカーとして:S660?輸入車?
S660はなかなかのスポーツカーですが軽自動車ですし、あまりに低すぎるユーティリティ性から、セカンドカーが必須のクルマになるので、ロードスターと同列には置けません。コペンではスポーツカーを語るほどの走行性能はありませんし…。
輸入車に目を向けると、前述のロータスエリーゼがかなり近い存在ですが、価格帯がまったく違います。そしてコンパクトFRがそもそも絶滅状態にある輸入車、サイズや価格で見ればアバルト500Cあたりはスポーティなオープンカーですが、ロードスターの走りを期待する人が見向きするクルマでは無いでしょう。
おすすめのグレード&オプション:S Special Package+ナビ
万人にオススメできるのは「S Special Package」。
3グレードある内の真ん中のグレードで、実際に断トツの売れ筋です。
オプションとしてまずは「ナビゲーション用SDカードPLUS(48,600円)」です。マツダコネクトの機能にナビ機能を追加するものです。オーディオレスのオプションが無く、マツダコネクトを装備しないベーシックグレードの「S」でもここに専用オーディオが付いてしまうので、ナビは実質これしかつけることが出来ないと言っても過言ではありません。
これに、フロアマット等最低限の装備と諸経費を合わせると、320万円ちょっとという価格になります。
ストイックなあなたには…S!
そういう意味での「S」ではないと思いますが、「走りのクルマにナビは不要!」という方にはオススメできます。
最大の特徴は、1tを切る重量。
また、スタビライザーやLSD(トルセン式)を装備しません。
チューニングを前提としているのであれば、浮いた20万円をそのまま機械式LSDや足回りに回せますからね。
値引きはまさかの5万円以上、納期は2ヶ月!
帰り際に、「値引きってないですよね?」と聞くと、予想外の答えが…。
指を5本立てて、「これくらいですね」と言われました。
しかも、交渉次第ではまだ行けそうなことを臭わせてました!
マツダ地獄は消えたと言いますが、登場直後のロードスターでまさかの値引きスタートのようです。
残価設定ローンの残価率は3年で車体の約46%、5年で約32%。
そして、驚いたことに納期は約2か月とのこと!
S660がすでに来年の納車だというのに、これほどの差が生じるとは思いませんでした。
ほんと、出せるお金があったら…思わず買っちゃいます(笑)
また、新古車を見つけることができれば、納期は一気に短縮・価格もグッと低い1台に出会えることがあります。
こちらのサイトでメーカー・車種名を入力し、備考欄に「新古車希望」と書いておけば、一般の中古車サイトに掲載される前の非公開情報から、新古車を探してもらうことができますよ。
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「あと10万あれば、あのオプションに手が届くけど…さすがにこれ以上は無理。」
そう思っているあなた、諦めるのはまだ早い!
ディーラーに下取りなんかに出さずに、一括査定で一番高く買ってくれるお店に売れば良いんです!
ちょこっと手間は増えますけど、それで欲しいオプションが付けられれば、安いもんじゃないですか??